あっという間に今年の発表会も終わってしまいました。これから発表会を春・秋のルーティンにするために前回から1年3ヶ月の間隔でやや短かったというのもありますが、今回は本当に早かったです。毎年思ったこと・反省を踏まえてその次に変更を加えていくようにしているのですが、今回はいつも以上に色々変えました。

前回まで必ずやっていたゲネプロをやめ、当日簡易的な動線チェックを全員で実施

オーボエはリードが本当に繊細で、ピアノの発表会のように当日だけ集合してパッと演奏することが難しく、総合音楽教室の発表会にお邪魔して発表していた時代はリードコントロールに苦戦していました。そこで開催から前回までこだわっていたのが、別日・別会場でゲネプロを行うことでした。それからずっと当たり前に必要だと思って疑わなかったのですが、別会場なので吹いた感じも場当たりも全く違いますし、コロナを契機に何度も集まることが憚られたり、集まることで体調管理に影響が出るデメリットまで考えていくと、果たしてこれは本当に全員に必要なものなのだろうか・・・と今一度考え直してみることにしたのです。今回は事前の吹き合いを「ファーストコンサート」の枠組みの方のみで実施することにし、そのかわり通常枠の方は個人レッスンで本番想定の練習をしっかり行ってみました。

結果としては、ゲネプロ以上に個人レッスンでのフォローのほうが大事なのではないかという結論に至りました。また、伴奏合わせが実質ゲネプロのような緊張感もあるので、毎週末伴奏合わせやリハーサルに費やすよりも効果的かもしれないと思いました。次回以降どのようにしていくかは、今後ゆっくり検討していきます。

伴奏合わせ時間を実際の演奏時間に合わせて延長した

これまではご要望がない限り全員30分だったところを、今回から変更しました。はじめてすべての音が揃った状態となる生徒さまも多く、全員ゆったりと慣らしながらリハーサルを進めることができました。本番候補のリードをいくつか取り替えながら試せたのも良かったです。ただ、必ずしも曲の難易度が演奏時間に比例しないこともあったので、今後は演奏時間のほかに曲の難易度も考慮したほうが良いかな?と思いました。

当日のスケジュールや諸注意の周知を徹底した

当初はほとんど自分のクラスだけのご出演者でしたので、レッスンで細やかに説明をすることができており、問題になったことはありませんでした。そのうち私以外のクラスの生徒さまのご出演割合が増えていきましたが、それでも以前はゲネプロ日に全員集合して大部屋でご説明をして事なきを得ていました。それがコロナ禍から無くなったことに加え、そもそもゲネプロ日に全員集まることが不可能な規模になってきたので、事前に諸注意動画を作成してお送りするようになったところ、それはそれで見るのを忘れてしまって入り時間や出演時間を間違える方もちらほらと出てきてしまうように・・・。今のような開催形態なったからこそ余計に、演奏会全体を成功させていくためには、ご出演のお一人おひとりに丁寧に周知をして演奏会全体の連帯感を持って頂くことも大切だと感じ、今回は手引きのPDFと動画の読了確認を徹底して行いました。生徒さま方の意識がご自身の演奏だけでなく、演奏会全体に向いたことで、演奏会全体にまとまりが出たように感じます。ご面倒をおかけしてしまいましたが、皆さまにご協力頂きまして、ありがとうございました!

今後の課題

これからを良くするためにここで述べておくと、演奏会マナーの浸透が今後の課題です。客席では、ほかの生徒さまが演奏されている時にプロの演奏会を聴きに行っている際と同じような過ごし方ができると、もっともっと良いものに出来ると思います。我々講師たちを含め皆さまで学んで、良い演奏会を目指していきましょうね。

反省して次に活かすことを常に心がけながら、次回2025年春の発表会に向かっていきたいと思います。山内クラス個人として試みたことなどは、アメブロの方にアップしたいと思います♪よろしければぜひそちらも!