6月は少し落ち着いていた体験レッスン状況、7月に入ってお問い合わせ数が増えました。発表会準備もありなかなか充実した一ヶ月でしたが、そんな日々ももう少しでひと段落です。いよいよ今週土曜日が発表会!中高生の吹奏楽コンクールも目前になりました。今年の夏は気持ちが引き締まります(笑)

最近は発表会ネタが続いてしまいましたので、今週は別のお話をしたいと思います。

テニス肘、五十肩、腱鞘炎とオーボエ

ご熱心に練習をされているとオーボエを吹くことが原因で発症してしまう方もいらっしゃいますが、お仕事で発症される方のほうが大多数です。いずれにせよ原因を取り除くことが難しいので、付き合いながら解決していくことになります。50代以上の生徒さまに起こりうるお身体の不調についてお話していきたいと思います。

テニス肘

私の生徒さまで2名ほど、患った方がいらっしゃいました。おひとりはお仕事の環境によるもので、もうおひとりはオーボエを頑張って練習しすぎたことが原因のようでしたが、いずれもテニスはまったくされない方々!はじめて聞いたときはびっくりしました。お仕事の環境が原因の方は、環境を変えるとすぐに治りましたが、オーボエが原因の方は今も肘の痛みとうまく付き合いながら演奏を続けていらっしゃいます。

五十肩、四十肩

これはオーボエの演奏に関係なく、多くの方がお年頃になられると悩むもののようで、とてもよく聞きます。デスクワークで同じ姿勢を長時間なさる方、ストレートネックで日常的に肩こりを持っている方に多いような印象を受けます。オーボエはそこまで肩を使うことはないので、演奏にまで支障を来している方は今のところお会いしたことがありません。

腱鞘炎

かつておひとりだけ、昔むかし発表会にむけて一生懸命練習して患ってしまった方がいらっしゃいましたが、イベント前でキチッと治すことが出来ず、無理なフォームのまま練習されていました。私独自の考えですが、基本的にはストレッチと使う関節および筋肉を知ってその通りに使うことができれば腱鞘炎になることは非常にまれだと思っております。ただ、過去に何か別の理由で腱鞘炎になったことのある方だと、オーボエを演奏することがひとつのきっかけとなって再発してしまう場合があります。

ストレッチが大事

この3つ、別々の疾患ではありますが、体が硬い方(もしくは年齢とともに硬くなってきた方)に多いような印象があります。じっとしていることが多かったり、姿勢が悪かったり・・・その負荷がどこかにかかっていて、長い年月をかけて疾患という形で表面化するのではないか?そんな気がしています。

そこで、オーボエを吹くときだけでも、ご自身の体を見直してみるのはいかがでしょうか?病気はなんでもそうですが、発症してからではなかなか辛いので、なる前に対処しておくのがベストです。

演奏の前にストレッチを(具体的にはレッスンでお伝えしますね♪)して、可能なら鏡を見てあげると、どのくらい自由に体が動いているか分かるので良いですね。とくに肩の可動域が小さい方、要注意ですよ。