先週の記事にもリンクしてきますが、長年オーボエと一緒にいるとすっかり馴染みのお友達や相棒のような感じになります。親友って頻繁に会ったり連絡を取らなくてもふと会えたりするのでそんなに必死につなぎとめることはないと思いますが、そんな様子でオーボエに対しても関わり方が変わっていっている気がします。

けれども、長く付き合ってくるとなおのこと安心感はすさまじく。何か別のことで落ち込んだり、イライラしていたり、焦っていたり、あまり良いメンタルでない時に「よし、とりあえず置いておいてオーボエ吹こう」と切り替えると、本当に落ち着きます。私の場合は頭の中身がタスクでいっぱいでぐちゃぐちゃになった時に、ロングトーンに没頭するのが好きで(笑)終わる頃にはタスクも整理されているし、何より前向きな気持ちになれます。

きっとそれは皆さまにも共有できる感覚だと思います。長年の方にとっては落ち着くパートナーで、はじめたばかりの方にとっては刺激的な恋人のようで、それぞれの癒しパワーがあって、「楽器が出来る、人生に楽器があるって良いことだなぁ〜」と身にしみて感じるひとときでもあります。

そんなことがあった日、「君にとってオーボエは生きがいだと思うよ」と夫に言われました。「生きがい」と言うほどすがっている感じはなかったし、もっとドライな関係でいたつもりでしたが、やっぱりオーボエがなければ絶対自分の人生は面白くなかったです。やってて良かった、それ以上にこれからも続けようと思う宝物のひとつです。

皆さまにもそんな一生ものの何かが出来ますように!そしてそれがオーボエだったら嬉しいですね。一緒に楽しみましょう!