コロナに入って以降、さまざまな事情で楽器の値段は上がっていくばかりで、とくに昨年からの各社の対応がえげつなく、物によっては倍額近く上がってしまいました。住宅メーカー同様に、基本的に楽器のお値段は一度上がると下がることはないと言われており(マリゴは4年ほど前に下がりましたが、その後V字値上げとなりました・・・)株価のように上下するかと待っていても、お得になるタイミングがやってくることはないそうです。

そんな状況ですが、楽器購入に前向きになってくださる生徒さまも多く、せっかくなら長く使える1本を選びたいと講師の皆思っております。そこで改めて、「長く使えるオーボエ(楽器)」ってどんな条件?というお話をアップすることにしました。

長く使える楽器の条件①なるべく新しいこと

過去何度か触れていますが、オーボエは消耗品ですので、古く吹き潰された楽器は木の振動が鈍くなってきているので、低音の発音がしづらかったり、響きが乏しくなります。できれば新品、中古であってもあまり古くない・使い潰されていないものを選びましょう。中古の場合オーバーホールを施して見た目を綺麗にしていると使っていなさそうに見えてしまいますので、写真だけでの使用感の判断は難しく、オークションやフリマアプリで試奏なしで購入することは少々危険です。実際に講師と現物を見て吹いてみることが大切です。

長く使える楽器の条件②キィ装備がなるべく揃っていること

ソロだけでなく吹奏楽やオーケストラなど、いろいろなシチュエーションで楽しめる楽器となれば、やはりキィ装備がある程度整っていることが大事です。いまどきの初級クラスは昔のものよりも性能が良く基本的なことはできますが、フラットやシャープのたくさんついた曲に対応しようとした時にトリルキィが足りなく不便となることもあるので、もし先々活動の幅が広がりそうな予感がする方なら、可能であれば中級クラス以上であると長く使えると思います。

あと、昔からよく問われることですが、初級の新品か上級の中古で同じ値段ならどちらを選んだら良いか、という論争。これはそれぞれの物の状態と、生徒さまがどのような活動を求めているかにもよりますので、ケースバイケースです。

長く使える楽器の条件③自分に合っていること

これが一番大事なことかもしれません。いくら憧れていたブランドの楽器でも、自分の体や演奏スタイルにマッチしていないと演奏することが辛くなってしまい、長く楽しむことができません。望んだ音楽ができることももちろん大事ですが、それと同じくらい、自分に合っているかどうかをしっかり見極めていきましょう。

当教室ではご購入もフルサポートしておりますので、お困りのことがありましたらいつでもご相談くださいね。