もう5年くらい前のことだったと思いますが、ある楽器の演奏家である友人を自宅に泊めた時にびっくりしたこと。その日は皆でランチに出かけようということになっていて、その時間まで1時間くらい空いたのですが、そんな微妙な隙間時間に「これから練習しようと思うんだけどこの近くにスタジオとかないかな?」と言い出し、まるでお手洗いを探すかのごとくソワソワとしだしたのです。私はその姿に衝撃を受けました。

この友人は当時もその道で有名でしたが今はもっともっと大きくなっているのですが、ずっとこのように常に練習を積み重ねてきたのだなぁと、今突然ふと思い出しました。

学生だった頃は、上手だったり練習熱心な友人がいると触発されてがむしゃらに練習をしたものです。座学が終わったら練習室の争奪戦ダッシュみたいなものもあり、自分を見つめるというよりかは、まわりと比べて日々焦っていたような気がします。

今もオーボエに対する情熱や思いはあるのですが、楽しみ方や目指すものはだいぶ変わって、まわりと比べてということもなく、楽しむようになりました。自分はどうありたいか、どう楽しみたいかを一番に考えて、すっかりマイワールドを繰り広げています(笑)練習の虫の友人は友人で自分のペースがあるし、私も私のペースがあって、それで良いと思うのです。自分に合った練習頻度とペースを見つけていきたいですね。