今年も、吹奏楽コンクールの季節がやってきました。中学校の予選はもう間も無くですね。ここからお盆頃までが、コンクール対策に忙しくなる時期となります。

例年、コンクール直前だけちょっと体験に行ってなんとかするのは難しいという趣旨の記事をアップしたりしていますが、今年は逆に1ヶ月前を過ぎたくらいの直前で起こりうる問題と、その対処についてお話したいと思います。

梅雨と合宿等での環境によるリード変化

昨年夏に発表会をしてみてすごく思いましたが、夏の本番は梅雨とはまた違う意味で、本当に難しいです。梅雨にドン被りしていればそれはそれで梅雨を想定すれば良いのですが、明けているかどうか分からない微妙な時期だと、どう調整しようか若干賭けのようになってしまいます。さらには8月になると台風もやって来ます。台風がくると低気圧の影響でリードのご機嫌もかなり変化するのですが、梅雨時期とは雨の降り方や気圧の変化の仕方も違うのか、いつもの梅雨対策では完全にはしっくり来ない感じがあります。さらには、夏休みに入ると合宿がある学校も多いかと思います。よく合宿というと心肺機能を鍛える意味合いで、標高が高い場所に行く場合もありますが、それもまたリード変化を起こす大きな要因となります。これだけリードに変化が起こりやすい要素が揃っているとなると、毎年中高生の学生さん方が7月以降に焦ってしまうのも分かる気がします・・・。

調子の良くないリードを揃えてレッスンに持参して頂ければ、原因はだいたい分かるはずですので、どのようなリードを用意すれば良いかアドバイスは可能ですが、その後もレッスンさせて頂いて、状況に合ったリードチョイスが出来ていたかどうかを答え合わせする必要があると思います。場合によっては、楽器店に講師が同行してご一緒にリードを選ぶ機会があっても良いですね。

長時間の合奏による故障

コロナが明け、学校活動もコロナ前のように戻ってきていると思います。今年は合奏の時間も昨年までと比べると長くなるところも多いのではないでしょうか。合奏を長い時間続けていると、同じ姿勢でずっと座り続けていることになります。肩こり・腰痛・腱鞘炎・顎関節症などの問題が起こる方を数多く見てきました。フィジカルだけではありません。メンタル面でも、追い詰められることで過呼吸症状が出てしまったりもしますね。体質によるものもありますが、演奏時に無理な姿勢や演奏スタイルだと、故障が起こりやすいように思いますので、座り方からひとつひとつ見直していくと良いです。ただ、これは習慣から正さなければならず、一回のレッスンで解決することは難しく、週に一回程度レッスンに通って頂き、少しずつ矯正していくようなものです。また、腱鞘炎やヘルニアのような、本格的な治療が必要な状況となっている場合には、演奏(場合によっては部活動そのもの)をお休みして、治療に専念されることをおすすめします。

毎年お伝えしていますが、コンクール時期は指導関係も立て込みますので、体験レッスンをご希望の場合には、なるべくお早めにお問い合わせくださいませ♪

皆さまが健全に本番を迎えられることを、祈っております!