レッスンをさせて頂いていて、「頑張る時期」「頑張らない時期」のメリハリって大事だなぁと思います。常に頑張り続けられていたらそれが良いのかもしれませんが、そうするとだんだんと、練習が義務的で機械作業化していき、自分の意思で「やりたい!」と思えなくなっていきます。職業の人はそれぐらいで良いかもしれませんが、受験コースでない一般の生徒さまは皆、オーボエを楽しむためにレッスンに通われています。

頑張らない時期

お仕事が忙しい時期、プライベートを充実させたい時期、オーボエに気持ちが行かない時期・・・理由はそれぞれでも、あまり練習に向かえないことは、誰にだってあると思います。そんな時「今日レッスンなのに、一回も楽器吹いてない・・・」と自分自身にがっかりしてしまうことはありませんか?こういうタイミングこそ、「頑張らない時期」に決めましょう。私のクラスの生徒さまがこのターンに入られたら、こちらから「頑張らない時期が来ましたよ〜」とお伝えしたりします。頑張る時期があるからこそ、力を抜く時期は必ず必要。頑張らない自分を、認めてあげたいですね。

頑張る時期

オーボエに対する気持ちが高まっている時期、演奏会が近い・・・頑張りたい時期は、きっと頑張らない時期と比べると明白なはずです。ここで大切なのは、いつまで頑張るか、期限を決めることだと思います。そうでないとゴールをすぎても走り続けなければならないような気持ちになったり、逆に途中で失速してしまうこともあります。「ここまで頑張ったら、一旦緩めよう」と決めること、大事です。

演奏会などのはっきりとした目標を持っていない方だと、頑張る時期をどこに持っていくか分からない場合もあると思います。なるべくなら演奏会など、お客さまの前で演奏する機会を年に1回は持ってほしいなぁと講師としては思いますが、それが難しい方や初心者の方の場合には、そろそろ頑張る時期があってもいいかな?という頃にしれっと課題量を増やしてみたり、難しい曲を宿題にしてみたりしています。この見極めは、講師の腕の見せ所ですね。

ざっくりですが、年間でこの緩急を4楽章構成ぐらいにすると一番バランスが良いです。サイクルは、短すぎても長すぎても辛いので、ご自身にとってのベストをぜひ見つけましょう。