先週の記事の続きになります。私が見ていて「良い指導者」は左右の脳を上手に使えている方が多いです。先週触れた右脳の部分が優位になりすぎると、感性が大変豊かにはなりますが、同じレベルで豊かな人でなければレッスンの内容が理解しづらくなります。一般的にわかりやすい指導が出来る人は、やっぱり左脳の使い方がうまい、そんなふうに感じます。

言語化

右脳で想像したことを分かりやすく左脳で言語化してアウトプットしていくシステムが自らの脳で構築されているような「言語化が上手な人」は、仕事ができます(笑)将来に影響しそうなので、高校生くらいまでの子をレッスンするときには、レッスンを受ける側も言語化力をつけるようにしています。オーボエ演奏において問題を解決するためには、具体的に何がうまくいっていないと感じるか、状況を講師側に正しく知ってもらう必要がありますが、それにはやっぱり言語化する力がなければ難しい。大人の方にとっても、やる気と根性そして練習時間ですべて解決!が難しいので、ここが意外と上達のキーポイントです。個人練習をするときも独り言のように言葉にしてみて、頭の中を整理することをおすすめします。

練習日記をつける

いきなり言葉が出てこないという方も多いと思います。そんな方は練習日記やブログをつけてみましょう。これはこの教室自体がブログからスタートしたこともあり、これは私自身もとても大切にしているところで、思えば高校2年くらいの頃から(当時のブログは大昔に消して、この世から抹消されてしまいました。取っとけばよかった!)毎週毎週オーボエやレッスンのことを中心に、文字に起こしてアップしています。今やこのワークもビジネスライクになっていますが、これが音楽家としての成長につながっていることを感じていました。それで、先生自身の成長のために昔は所属した先生にブログ記事を書く業務をお願いしてきたこともありましたが、これもやっぱり右脳優位の人には大変だったようです。

レッスンをするようになって、言語化力を求められることが増え、右脳人間から脱却できるようになったような気がします。私は左利きなのでそもそも右脳を使うことが多い人間という理解をした上で、普段の行動に気をつけて修行中です・・・!