吹奏楽部の中高生が学校の顧問の先生から要求されることの多い、ヴィブラート。音楽家の間ではヴィブラート不要論もありますが、かたやヴィブラートは音楽性の全てだ!と仰る方もいます。皆さまはどうでしょうか?私個人としては表現技法の一つとして欠かすことができませんが、生徒さまに対してはどちらとも言えないです。オーボエといえば叙情的なメロディですから、やはりあったほうが音楽性は確実に広がると思います。けれどもヴィブラート一辺倒になるのは違いますし、無理にかけようとして間違った体の使い方になるようなら、むしろヴィブラートを使わずに豊かな音楽性を目指したほうが良いと思います。

前々からレッスンなどではお伝えしてきていることですが、もしヴィブラートをやるなら一からしっかり習うのがおすすめです!!また、ヴィブラートは基礎面がある程度しっかり定まってから、タイミングをみて練習する必要があるので、いつでも誰でも取りかかれるものでもなかったりします。時期は先生に聞いて、先生がOKする時にスタートすると良いです♪

中〜上級者の方がレッスンにいらして、自己流でかけているケースは比較的良くあることですが、それが「なんとなく」「無意識に」揺れてしまっているということが多く、真っ直ぐ伸ばせるように直すことに難航したりします。自己流でとても上手くいっていることもたまにあるのですが、基本的には難しいと思います。

ヴィブラートに取り組みたい!と言われたときにすぐレッスンで取り掛かれるようになるには、音を出す時にどこか体に無理がかかっていないことと、正しいアンブシュアでまっすぐ音を出せるスキルが必要になります。これが揃っていないと、たとえヴィブラートに入ったとしても途中でつまづいてしまうので、前段階の練習をまずは徹底することになります。それがピンとこないと、「私はヴィブラートが練習したいのに・・・」とモヤモヤしてしまうかもしれません。一定数の方がこの段階で挫折してしまうことも。道は険しいのでちょっと覚悟がいる練習かもしれないですが、頑張れそうな方には根気よくレッスンさせて頂きます(^^)