オーボエとの関係性について・・・過去同じような話題は何度か記事にしていると思いますが、自分の中ではっきりしたことがあったので、記しておきます。

演奏家と俳優は、似ている!

今回特殊なお仕事に関わっている中で、演奏稼業と俳優がとても似ているなぁと思いました。俳優さんは役柄に合わせて表情・声色・見た目などを変化させますが、演奏家も求められている曲に合わせて音色・音形・音量などを変化させます。もう少し言うと、俳優と一口に言っても映画俳優・ドラマ俳優・舞台俳優など得意分野は細かく分かれます。同じように演奏家も、ソリスト・室内楽・吹奏楽・オーケストラ、得意とするジャンルによって主軸はある程度決まっている方が多いかもしれません。

俳優さんはご自身と役柄は当然切り離して考えておられますが、同じように演奏家も同様で個人として好きな音と、周りから求められているものは別で考える必要があります。表現を豊かにするためにはきっと、個人の吹きやすさや好みは別の話として、いろいろな引き出しを用意していく、引き出せる楽器やリード・奏法を身につける必要があるなぁと思いました。

恋人のような、「好き」に囲まれる関係性

前者の話はあくまで演奏稼業の人が抱える課題です。ご趣味として楽しまれる方がそのようにビジネスライクに捉える必要は、ないと思うのです。好きでオーボエを吹いているのに、周りに求められる音を追求するというのも面白くないですよね。やっぱりご自身がいちばん好きな楽器と音で、好きなように吹くことが健康的です。その上で誰かと演奏をしたい場合には、ご自身のスタイルにマッチした環境を見つければ良いですよね♪

俳優か?恋人か?目指すもので変わるオーボエ人生

俳優さんのようにいろいろな役柄を演じることが面白い!と思う方には、ニュートラル・オーソドックスな楽器を選ぶことをおすすめします。オーボエメーカーはいろいろありますが、あんまり楽器自体に個性が強すぎてしまうと、いろいろな原因で演じ分けることが難しい場合もあると思います。

恋人のような関係性を求めるならば、楽器は自分自身に素直になって選びましょう!ふと、現実的なことが頭をよぎてしまうこともありますが、こちらのルートを目指す方は講師の話はちょっと聞きつつ、まずご自身の気持ちを大切に尊重して決めてください。

どっちが良いのかなぁ・・・と迷う方は2本持っても良いですね!プロでも、お仕事モードで使う楽器と、ご自身の軸で選んだものと二刀流をされている方もいらっしゃいます。それはそれでリードも別々で用意したりと両立が大変なのですが、楽しいかもしれません。