この話題も何度か上げていることですが、10年以上レッスンをしてきて、どの楽器との両立だとどんな問題が起こりやすいかがだいぶパターン化されてきたので、改めてまとめてみたいと思います!

フルートとのかけ持ち問題

音の出し方が全く違うことから比較的両立がしやすいと思いますが、やっぱり問題は多少あり、まず大体の方が直面するのが、シ♭・ドの運指の問題です。フルートにとってのシ♭がオーボエにとってはドになることがとても覚えにくいとのご意見が多いです(笑)それと、アンブシュアの口の穴のサイズ感や形状の相違により、いざオーボエを吹こうとしたときにうまくリードを響かせづらいこともあります。

クラリネットとのかけ持ち問題

これはよく上げさせて頂いていることですが、やっぱり一番はオーボエに持ち替えた時に上唇の巻き込みが緩くなってしまうことだと思います。あともう一つはフォームのことです。クラリネットの場合は指で直接塞ぐので指の腹で押さえる癖をつけることになりますが、オーボエはトーンホールの上にタンポがあるので、キィを押すことで穴を塞ぎます。そのためある程度指を立てた方が美しく指が回るので、この違いに慣れる必要があります。

サックスとのかけ持ち問題

サックスは、オーボエと比べてたっぷりの息を比較的ゆっくりのスピードで吹き込むので、この感覚の違いが難しいようです。オーボエで言う第2オクターヴキィなどの速いスピードが必要なところで音程が下がってしまうケースをよく聞きます。ソプラノサックスなどの小さなマウスピースの楽器だと、そこまでギャップは感じにくいような気がするのですが・・・

ざっくり、かけ持ちをされる方の多い木管楽器3つから例を挙げてみました。どれも「やりにくい」ことなので、かけ持ちすることに後ろ向きになってしまった方もおられるかもしれません・・・。本来ならば、オーボエを新たに始める場合、少なくとも数ヶ月はオーボエに専念した方が上達は早いと思いますが、最初から両立する前提であれば、上達ペースはあまり気にせず、ゆっくりとかけ持ちをしていくことを覚えるのも手です!こうして起こりやすい問題が頭に入っていれば、解決も早いと思いますので、これからかけ持ちを考えている方はぜひご参考にされてください。

ご不安な方には体験レッスンで講師がご相談に乗ることも、もちろん可能です。お電話やメールでのお問い合わせでも、細やかにお答えさせて頂きますので、どうぞお気軽にお問合せください。