近頃毎年受験学年の弟子が続きました。今年も無事受験生は全て第一志望に合格し、ほっとしております・・・。今年の受験生には飛び込みの依頼がなかったので割と準備期間を長く持てた子が多く、オーボエに関してはそこまで焦らずに試験を迎えられました。

オーボエ以外の受験科目の大切さ

今年は音大の試験科目であるピアノやソルフェージュ未経験の子もいました。自分が学生のときはあまり意識していませんでしたが、受験に使う科目はとても将来に意味があるもので、お仕事に直結することだけで言えば、ピアノは教員免許を取るため・音楽教員をするためには絶対に必要ですし、ソルフェージュはオーボエの演奏にそのまま響きます。聴音が出来れば作曲や編曲のお仕事に活きます。いくら主科を頑張ると言っても、音大を卒業して急にオーボエだけで食える方は、よほど学生の頃からネームバリューがない限りは難しいです。そんなとき、オーボエ以外の試験科目は、音楽で食っていくための手助けになってくれるものなので、学生時代きちんと学んでおくことに越したことはないな・・・としみじみ思います。

私自身、新卒の頃はピアノを教えていた時期もありましたし、今もレッスンで伴奏をすることもよくある為いまだに練習は続けているので、足掛け30年近くピアノを続けていることになります。あとは受験生にソルフェージュや聴音を補足的に教えることや、一般の生徒さまのレッスンの一部に取り入れることも多くあります。

これらは幼い頃から基礎があったことも大きいので、いざ受験のために一からスタートする学生さんはどうしても不利にはなってしまいます。未経験の方はそこも踏まえて本当に受験するのかどうか考えた方が良いですね。ピアノの試験ももともと習っている子ならそこまで頑張らなくてもさらっとクリア出来ますが、ゼロスタートの子も一緒のラインで評価されることになるので、いかに主科と両立して努力を重ねていけるかが、将来に大きく関わってくると思いました。

後悔しない学生生活を

今年の出来事として、受験校をパッと決めていく子と、ぎりぎりまで迷って考えた子といました。どんな道をたどっても、後悔のない選択をしていくのが一番ですね。でも、将来なりたいものにより近い学校は・・・というアドバイスはさせて頂きました。音大とひとくちに言っても、9割会社員に就職をウリにしているところ、教員採用試験に強いと言われているところ、卒業後は演奏員として活動させてもらえるところ、いろいろあります。最終的には自分次第ですが、学校側性質と自分の将来像を照らし合わせて考慮するのも大切なことです。

受験コースはこれで数年ぶりにちょっとひと段落です。この期間、最新の受験対策について改めて勉強していきたいと思います♪

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