中高生の生徒さまには、学校(部活)で使っている楽器をレッスンでも持参して頂くようお願いしていますが、去年くらいから「学校の楽器を持ち帰れない」と親御さまからお問い合わせが増えていて、今年もそのようなご相談が1件や2件という話ではなく、むしろこの春からお申し込みの中高生の生徒さまのほとんどがそのような状況という、いままでにない非常事態になっています。

楽器をなくしてしまった生徒がいたので、持ち出しが禁止になったということだったりするようですが、教育する立場の人が生徒たちを信用しないでどうするんだ!と今時の学校の方針には不満があります。失敗しないためのリスクヘッジというのはわかりますが、その先回りは教育としてどうなのでしょう。

・・・と言いたいことはいっぱいありますが、怒りのメッセージはここまで(笑)なぜ学校で使っている楽器がレッスンでも必要なのかを書いていきます。

オーボエの上達には3要素あると考えていて、①リード、②楽器、③体がすべて揃うことだと思います。例えば、中高生にありがちなのがリードもボロボロで楽器も先輩の代から調整をしていなくて・・・でも毎日ずっと練習してます!!というパターン。これでは難しい。まずはリードを整えることと、楽器も調整に出しましょう。その上でテクニックの向上のためにレッスンに通えば、必ず上達出来ます。

ところがその3要素のうちのひとつである楽器が、実際に部活で使っているものではないと、ある音が出しづらいとか、音程が取りづらいとか、そういう細かいお悩みがあったとしてもその楽器の状況が見られないので、根本的に解決しづらいことになってしまいます。講師もお話を聞いて想像で答えるしか出来ないので、やっぱり部活の楽器を持参出来るほうが上達は早いです。また、リードを調整しようにも個体差・メーカー差が激しいのがオーボエ。レッスンの時に良くなっても、いざ部活で使っている楽器に切り替えたらうまくいかないということもよくあります。

せっかく上手になりたくて部活のほかにレッスンに通おうと思ってくださっているのに、学校の方針が足枷になるのはなんだか残念なことです。次回は自分なりに解決策を検討して更新します♪