私のクラスの中高生は皆、ようやく部活動が再開されたようです。公立か私立か、都内か県かによっても対応はかなり異なりました。(公立より私立のほうがより慎重で、エリアは都心部になればなるほど再開は遅い傾向にありました)対応はそれぞれであれ、共通して現時点でも今まで通りに活動出来ていないのですが、ひとまず少しでも部活がある環境に戻っていっていることに安堵しています。

もともと、ここ1〜2年くらいから中学高校においての部活動の在り方について議論されるようになっていて、その中でも吹奏楽部はブラック部活だなんて言われ始めて、全国的にも活動日活動時間を減らすような方向になりつつありました。それがコロナでそれがさらに後押しされ、今ではなんと週1回程になっている学校もあるようです。

確かに私の時代はテスト期間以外だと年換算でも片手で数えられるくらいしかお休みはないのが当たり前、朝7時には学校にいた記憶があります(笑)確かにキツかったし、必要のない練習もいっぱいあったので、そこまでやる必要はなかったかもしれません・・・。でも、やはり楽器は毎日の積み重ねが大事なので、出来るだけ日を空けずコツコツと練習することで忍耐を養い、さらに仲間と日々顔を突き合わせて心と音の調和を学ぶことに意義があると私は思います。これらは十代の成長期に経験するからこそのもので、あとから経験することは出来ません。

私も、帰宅部になって放課後に毎日プリクラ撮って(古いw)お茶してデートして、部則もなく髪の毛を染め放題な青春をしてみたいと思ったことも一応あります(笑)その折に、大人には「今しか経験できない〜」という今私がまさに述べた上記のような念仏を何度も聞かされたものです。言葉では分かっていたつもりでしたが、心からは理解出来ていなかったと思います。

でもきっと今この状況にある中高生のみなさんは、部活のありがたみを感じながら少ない活動時間を大切に過ごせているでしょうね。人と集まって音を重ねられることが決して当たり前でなかったということ。私は中高生たちの約倍くらい生きてからようやく知ることが出来ましたが、それを若くして経験出来たというのは、この先の人生においてかなり有利なことで、他の世代では誰も持っていないある意味では「財産」ではないでしょうか。

部活はなくてはないらないもの。でもあって当たり前のものでもありませんでした。今すぐに出来る活動は少なくても、出来ることを一歩一歩進めてみませんか?出来ることのひとつとして、活動日が少なくなった分、個人レッスンに通って腕を磨くのも良い手です。いつもなら毎日部活で通えなかったかもしれないけれど、今はその時間が捻出できるかも?今年は、自分自身やオーボエと向き合う時なのかもしれません。

来年はきっと開催されるであろう吹奏楽コンクールを目指して、レッスンで第一歩を。ぜひ保護者の方とご相談になってみてください。