真ん中のソの音がぶら下がっちゃって・・・

音程が全体的に高いんです!

オーボエといえば、音程問題!(笑)音程に悩むのはもはや自然の摂理ではないかとすら思いますが、合奏などで注意されてしまうと看過できませんので、対策せねばなりませんね。音程に関しては、楽器の持っている癖・吹き方・リード材の性質もしくは作り方が原因であることがほとんどですが、その中でも「チューブ」(※リードの下の部分)が原因となっていることもあります。今回は、「これはチューブ原因かな」と思う事例を何個か上げていきたいと思います。

ソが下がる

まず先に、リードの材質が柔らかすぎたり、サイドを削りすぎるとなりやすいということを申し上げておきます。その二つでない場合、チューブと楽器との相性である可能性が高いです。例えば私はマリゴ901をメインに使っていますが、マリゴ901との相性で言うと、グロタン・ギュルツィオd12・ピゾニーあたりはソが下がりやすい傾向にありました。(ほかの楽器だとそうでもない場合もあると思います)逆にソが取りやすいなと思ったチューブは、ギュルツィオd11・ロレー・キアルジ2番あたりです。ただ、人と同じで一長一短なので、ソの取りにくさ以外のメリットを重んじて前述のチューブを使うこともあります。

全体的な音程が高い・低い

皆さまの使っているリードのチューブには、45・46・47のうち、どの数字が書かれているでしょうか?これはチューブの全長で、短いリードを作りたいときは45、長くしたいときは47、中庸の46と使い分けることが基本です。あえて比率を変えるプロの方もおられますが、45ミリチューブのリードは全長を短めに取りますし、47ミリチューブであれば長めに取ります。「なんだか全体的に音程が高いな」と思ってリードを見てみたら、45ミリチューブで全長が70ミリを切っていた・・・というケースはよくあります。例えばリグータやフォサッティの楽器は音程が高めに取れやすい傾向なので、45ミリチューブの短めリードだと高くなりすぎてしまうことがありますので、46ミリないし47ミリチューブで作られたリードがおすすめです。逆にピッチが低めになる楽器は個体差でなければ最近の楽器ではあまり見かけません。あと、初心者の方むけには、鳴らしやすいので短めに作ることが多いです。

もしかしたら私はチューブが合っていないかも!と思われた方は、ぜひ一度個人レッスンにて講師に相談してみてください。市販品で生徒さまに合うリードを見つけようとするとき、私はまずチューブの銘柄とサイズを見てからアドバイスしているほど、チューブは大事だと思っております♪