教室も10年以上になると、オーボエをお買い換えになられる生徒さまもちらほらといらっしゃいます。開講当初はご趣味の範囲であればそこまで消耗することもないので楽器をお買い換えになるイメージをあまり持っていなかったのですが、初級〜中級クラスでより上のグレードの楽器があるという場合は特に、ご自身が上達していくと「もっとこんな音が出したい」と思うことも増えるようです。

今回は、私自身の体験談も交えて、お買い換えをする際のメーカー選びについて、記事にしてみたいと思います。

女性は特に、複数台持ちは良いこともある?

どこかの記事に複数台あると大変だという話を書いたのですが、良いこともあります。女性は生理周期などでうまく体が使えない時期が月に一週間ほどありますね。話によれば女性が1ヶ月のうちに良いパフォーマンスができるのは、たった10日ほどなんだそうです。確かに生理前も調子が崩れますから、10日と言われるのも頷けます。貧血になるとやや呼吸が浅くなるし、重たい楽器で思い切りパワープレー!!みたいなことがどうしても難しくなります。そんな時のために、もしご自身の体力を目一杯使って鳴らしているような状況であれば、軽やかにこなせる1台があると手助けになってくれます。もちろん、体力に合っていてどのような時にも無理せず吹ける1台があれば、複数持っていなくても全く問題ないと思います。

別メーカーでも大丈夫?

それぞれ別々にリードを合わせる必要があるかと思いますが、メーカーは異なっていても良いと考えます。個人的な意見として、もし別々のメーカーで2台使うとしたら、1台はヤマハにすると思います。先述の「楽に吹ける」に当てはまりますし良い意味でニュートラルなので、他のメーカーと比べてある程度どのチューブでも吹けてしまう為です。そうすればもう1台は冒険しても怖くないですね(笑)

避けたほうが良いかな?と思う組み合わせは、ロレーとリグータ、ロレーとフォサッティ、リグータとLF、ロレーとLFなど・・・ほかにも色々ありますが、はっきり言えるあたりはこのあたり。理由は、使うチューブが明らかに異なることと、楽器に適した奏法の傾向が異なる為、併用した時に混乱してしまいそうな気がするからです。ちなみにオーボエとイングリッシュホルンの組み合わせNGは検証中で、これらはオーボエ2本で併用した場合の例です。とはいっても実際に私が併用した体験談ではないので、参考程度に捉えて頂ければ幸いです(汗)もしかするとこれらの組み合わせでも、個体差で意外といける!ということもあるかもしれません。

これからクリスマスに向かって、楽器購入を考えられる方もいらっしゃると思います。まずはぜひ担当講師にご相談くださいね。