ことねオーボエ教室では、他の管楽器のご経験のある生徒さまが多いのですが、リップリード系楽器(金管楽器全般・フルート)と比べ、クラリネットやサックスといったシングルリード系楽器からのコンバートは難しい点が多く、つまづくことがあります。これまでそのような方々に試行錯誤お伝えしてきましたが、ついに私もシングルリード楽器の勉強を始めてみて、気づくことが増えて、ようやく具体的なアドバイスが出来るようになってきました。

自分だけの「切り替えスイッチ」を見つけよう

人それぞれポイントがあるのですが、持ち替えるときに切り替えスイッチがどこかにあるはずです。一昔前は部活やサークル等で他の楽器をしながらレッスンだけでオーボエに親しむ方が多かったのですが、このパターンだとなかなかオーボエへの切り替えスイッチを見つけ出すことが出来ないので、シングルリードを長年演奏されている場合は特に、オーボエを始めるならしばらくは専念されることをお勧めしたいと思います。

オーボエになった瞬間、的が小さくなるイメージ

オーボエはリードが小さいので、息のねらいどころもかなりピンポイントになります。唇の感覚を研ぎ澄ませて、繊細なアンブシュア作りを心がけましょう。オーボエを吹く時、的は非常に小さく、アンブシュアもちょっとした変化で音程に影響してしまうので、常に鏡とお友達でいてくださいね。

息のスピード感も違うことを意識!

各楽器それぞれ、適した息のスピードがあると思いますが、オーボエはとても速い部類に入り、オーボエの感覚そのままで他の楽器に息を吹き込むと低い音が全くでません。ですから、他の管楽器を演奏したことのある方はこの圧力に耐えきれないことがよくあるのですが、やっていくうちに体が慣れていきます。熱いスープを冷ますのを通り越してスプーンから落とすくらいのスピードを意識してみましょう。

まだまだ私も他の楽器からコンバートした方のお悩みを分かって差し上げられないところがありますが、多岐にわたって勉強していきたいと思います♪