かつてM2を使っていたので、よく聞かれます。「M2のほうが高いから良いんですか?」いえ、そういうわけではありません。2年半ぶりくらいにまともにM2を吹いて、改めて分かったことを記事にしてみたいと思います。これからオーボエをご購入予定で、マリゴの中でお迷いの方はぜひご参考にされてください♪

リードの悩みが多いなら、M2がおすすめ

リードに振り回されることにストレスを感じている方なら、間違いなくM2がおすすめです。901で吹いたら絶対にボツになるような満足度50%くらいのリードでも、M2を使うと意外とものになったりするので、リードのヒット率はかなり高いです。実際に私自身M2から901に替えたところ、ヒット率がかなり下がったのでM2時代の生産ペースでは全く間に合わなくなりました。M2はリードの許容範囲が広いので、おおらかになれます。

調和的な響きが欲しいなら、901がおすすめ

先述のリードのことにつながりますが、901だとリードの当たりは下がりますが、うまくいった時には美しく豊潤な響きを楽しめます。音色というで考えると、やはり901なのかなと思います。単純に音が良いというだけでなく、表現の幅の広さも901は群を抜いています。周囲と調和が取れる響きを目指す方、音へのこだわりが強い方は901のほうが楽しめることは多いと思います。

901は1000番ごとにマイナーチェンジがある!

M2も初期型と違うという話は聞きますが、901は1000台作るごとに内径を削る機械の歯が変わるそうで、そのため製造番号にして1000番ごとに性格が変わっていきます。数年前、いよいよ4万番に入るという時には結構な仕様変更があるのではと噂されていましたが、その当時の新品同士で比較する範囲ではそこまで大きくは変わりませんでした。しかし私は所持している2つの901の製造番号がおよそ9000番違うため、か〜な〜り性格が異なりました。古い方の子は、ザ・オーボエな癖を持っていて、今使っている子はずいぶんと安定感があり、音程も取りやすいです。(古いマリゴは音程が取りづらいものが多いです)同じ901と一口に言っても違いがあることも留意ポイントです。特に中古を買う時は絶対に試奏してください!

901→M2→901と行き来して思うこと

最初M2を使い始めた時は、あまりにも気遣いのいらない子だったので逆にその素直さが難しく思えましたが、あっという間に馴染みました。しかしそれからまた別個体の901(4万番台)に買い替え、初代で使っていた3万番台前半の子と比べるととても安定したこともあって、そのあとM2を再び吹くとまた新しい感想がありました。ざっくり言うと、楽器に対して求めるものが違ってきます。ご自身がどのように感じるか、で選んでみてくださいね。

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