7月頃にはたくさんご入会を頂き、新たに始めた方のレッスンをフレッシュな気持ちで担当しております。

新たにスタートした生徒さまをレッスンするとき、まずかなりしつこくみていくのが「アンブシュア(口の形)」です。オーボエを吹く時の口の様子はすごく不思議な状態で、実生活でこんな筋肉の使い方をすることはほとんどなく、唇を巻くといくことに慣れない方が多いです。巻ききれていなくても音が出ることは出るので、そのまま突っ走って先に進んでしまうとどうなるかというと、直すのがかなり難しくなります。さらに、アンブシュアを中心とした基本的な奏法が不安定な状態でオーケストラや吹奏楽団に入ってしまうと、それはもう大変です。「なんだか音が私だけ合わないなぁ?」と気づいた頃にはアンブシュアはすっかりなじんでしまっていて、そこから直すのは至難の技。どんなに難曲をさらったとしても、結局はこの根本のアンブシュアの問題に立ち返ることになり「あぁまたその話!?」となってしまうのです・・・。この繰り返しが起こるパターンは精神的にも辛いので避けたいところ!

そうならないために、最初が肝心。最初の時はとくに、レッスンの序盤はリードだけでアンブシュアトレーニングを行うようにしていますが、そこで使うべき筋肉を確認しています。自主練習を重ねるうちに方向性は大なり小なりずれますのでここで軌道修正をしています。レッスンとレッスンの間隔が空きすぎるとその軌道修正も大きくなりますし時間もかかりますので、特に初心者のうちは2週間に1回程度の頻度でレッスンにお越し頂くと効果的ですよ♪