こんにちは!梅雨が明けたと思ったら梅雨みたいなジメジメした曇り空が続いていますね。今年の夏はよくわかりません(笑)

さて、最近海外で活躍中の友人たちが一時帰国中で久しぶりに会えたりしているのですが、そこで思うことがあったので、そんなお話を記事にしてみようと思います。

実は私の周りは国内よりも海外でプロとして活躍している友人が多く、それぞれの国や地域で頑張っています。彼らに共通すること、それは「楽器や音楽のために、魂を削っている」ということ。自分の時間やお金を「良い音楽」のために削って、ただただストイックに向き合っています。だからなかなか日本に戻ってこないし、自分のポリシーをとても大切にしていて、自分の決めるところまでは絶対寄り道せず走り続けている。

例えばたまの日本なのだから少しくらい楽器のことを忘れたって良いじゃないかと思う私ですが、彼らは練習場所を常に探して、隙あらば練習しに出かけている。四六時中楽器のことでいっぱいなのです。大学時代はこんな風だったこともあった気がしますが、今はだいぶ甘っちょろくなった私には、真似できません…。こんな生活を10年以上も続けているというのは、まさしく魂を削っていることと同義だと思います。きっとそんな人の作る音楽だから、人の心を揺さぶるのでしょうね。

世の中にはたくさん危険なお仕事がありますが、音楽家も魂を削って命がけで素晴らしい音楽を作っています。ステージで涼しそうに演奏している姿を見るとそんな想像はつかないと思いますが、本当にそうです。

すごいなぁとしか言いようがないそんな彼らでも、アマチュアとして趣味で楽しむ皆さまと悩むことは実は一緒です。プロだから悩みの次元が違うのかと言えば、実はあんまり変わらなかったりします。本番が近くなれば同じようにナーバスになるし、リードがなければ焦る。何が違うのかと言うと、譜読みと本番の量、すなわち経験値。経験を積んでゆくことで、いつもついて回る悩みを打破する術をすこしずつ身に着けることが出来るのです。ですから、皆さまにもたくさんの演奏の場を設けて、経験を積んで、オリジナルの答えを見つけ出して頂けたらと思っています(^^)

プロは違う、それはそうなのだけれど、同じところも実はいっぱいあるし、プロだって初歩的な悩みで苦しむこともいっぱいあります。決して魔法使いではないのですよ。