私もお年頃のときにマーチングの先生とか先輩から「声が小さい!「返事ぃ!」と怒られたことは数多くあります。特に中学生くらいの頃は思春期というのもあってコミュ障真っ盛りでした。同じように中高生は、うまく反応できないことが多いと思います。第二反抗期を抜けてくるとスッとできるようになることが多いので様子を見ているのですが、高校生以上である程度成熟してきている場合には意識してアプローチするようにしてきました。でも
お返事してくださいね!
と言うのはちょっと高圧的だし「私に失礼よ!」と言わんばかりで尊大な気も。けれども、なんとかしてでも返事や反応ができたほうが良いんです。なぜならば、そういうリアクションができる子はできない子より上達が早いから!なぜそうなのか脳科学の観点から調べてみたところ、返事には魔法の力があることが分かったので今回ご紹介します。
返事をすると、前頭前野を使うしミラーニューロンが働く
前頭前野というと人間としてもコミュニケーションに重要な役割を果たす脳の部位。あらゆる行動に影響するのですが、レッスンで関わることだと、目的に向かって実行する力になってくれます。また、ミラーニューロンが働き出すそうで、ミラーニューロンとは相手の感情や行動を模倣する作用があるのだとか!つまりレッスンだったら内容の再現性が上がることにつながるわけです。
反応のようすによって、理解度を推し量る
講師側としては、返事の様子や表情から、その方がどの程度理解をしているか、不安を持っているかを推し量ります。それがないと全くわからないので私の場合は一度理解をしていないものとみなして繰り返し同じ説明をして反応を見るか、違うアプローチをして別の反応があるか見るようにしていますが、これは結構な遠回りです。最初から何らかの反応があったほうが、サクッと進むので上達も早くなります。
場面緘黙症などの発達関連のご事情があって難しい方は事前にお知らせを
自閉症スペクトラムやそれに付随する場面緘黙症などによってコミュニケーションが難しい場合は、どのようなアプローチが良いかを検討させて頂くので、必ずご入会される際にお知らせ頂きますようお願いいたします。お伝えにならないでいると生徒さまも講師にとっても辛いレッスンになってしまう可能性があるため、もしもお伝えできていない方がいらっしゃれば今からでも、お気軽にお知らせください。できれば発達障がいがある場合には、体験レッスンをお申し込みなさるタイミングでお知らせくださると、経験豊富な講師のクラスで受講して頂けるような配慮をいたします。
返事ができるなら、なるべく意識してしたほうが良い♪そのほうが上手くなる♪という面白いお話でした。

