今の時期は、管体割れをもっともしやすい危険な時期です。だいたい3月上旬くらいまでは一番注意が必要で、神経を使います。楽器ケースにしまうときや、練習の前に温めるときなどに、明るい場所で隅々まで見て、割れていないかチェックをしましょう♪

今日のテーマは、たまに記事にしている繰り返しとなってしまいますが、お手入れのことです。教室でオーボエを初めて手にする方やブランクがあって一からレッスンをするときには、最初にお手入れ方法をしっかりとレッスンをさせて頂きます。でも、しばらく経ってお手入れを省略しがちになっていたり、我流が入ってきて、知らずしらずのうちに楽器によくないことをしてしまっていることが少なくありません。そこで今回は、とくに気をつけたら良いことをまとめたいと思います。

×ジョイントにつけたグリスや水分をスワブで拭き取る

やりがちなことなのですが、下管やベルにたまった水分や、ジョイントコルクのグリスを、管内を通すスワブをつかって拭き取ること。実はこのお手入れ方法は管の内周に余分な汚れや油分がつく為、楽器によくないのです。拭き取ることそのものは水分を除くことで割れの予防にもなりますので、とても大切なお掃除になるので、良いことです。スワブとは別で使わないハンドタオルやガーゼなどを用意して拭き取るようにしましょう!

×オクターヴホールのお掃除をせずにケースにしまう

ものすごく多いので過去に何度か取り上げていますが、第1・第2オクターヴホールは水を含んでいないように見えても、片付けるときには毎度クリーニングペーパーでしっかりとお掃除するようにしましょう。もし片付けをするときにお時間があるなら、キィを押さえないときに閉じているトーンホールはすべて水分を含んだ状態になっていないかチェックして片付けることをおすすめします(もし水がたまっていたらペーパーで除いてあげてください♪)

×再度のひび割れの見落とし

実はよくあることですが、過去に割れた箇所は再び割れやすく、再度割れると初回よりもさらに範囲が広く・深くなってしまうことが多いのです。過去に割れた場所だともう割れないのかな?とチェックを怠ってしまって、気がついたら広範囲に渡って割れが広がっていたということも・・・。割れが深くまで行ってしまうと、楽器の吹奏感が確実に変化してしまうので、可能な限り防ぎたいところです。この寒い時期は古傷がうずくので、過去割れたところには最新の注意を払って見てあげるようにしてくださいね。

せっかくのご縁で出会ったマイ楽器、長く大切に使っていけたら、我々講師も幸せです♪