教室には自前のイングリッシュホルンをお持ちの生徒さまがちらほらといらっしゃるので、たまにレッスンさせて頂きます。イングリッシュホルンはオーボエよりも簡単!なんて言われますが、私はむしろイングリッシュホルン(以下アングレ)の方が難しいと感じることの方が圧倒的に多いです。特に、オーボエにはない「ボーカル」という別要素も加わるので、上手くいかない原因がリードなのか楽器なのか、はたまたボーカルなのか、特定にとても難儀します。今回はその「ボーカル」について語ってみたいと思います。

新品購入時にセットになっているボーカルは、たいていずっと使わない

新品で購入すると、とりあえず2種類のボーカルがセットになっていますが、私の仲間内の同業者の間では、たいていはそこから何度も買い替えをすることになっています。新品であれば他のボーカルから選定して購入することもできますが、それでも買い替えすることになる。それはなぜかというと、楽器の変化によりボーカルが合わなくなることがよくあるからです・・・!なので、最初に一生懸命選んでも結局買い替えになることは多少前提に、新品購入の際のボーカル選びはほどほどのところまでで良いかと思います。

ボーカルがいけないと思いきや、実はリードや楽器が原因だったりする

良いボーカルは、アングレで難しいとされる音の音程が上手く取れると言いますが、結局リードがうまくいっていないとどれを使っても取れないのです。ボーカルが原因だと思い込んでいたけれど、実はリードだったということも割とあります。アングレはオーボエよりもリードが高価かつ長持ちするという側面から、少数でローテーションする方が多いので、確率的に良くないリードが多く含まれていたりします。あと、アングレはオーボエよりも調整が狂いにくいし使用頻度も低いからと、たまにしかメンテナンスに出さない方が多いと思います(私も年に1〜2回です)が、気がついたら調整がものすごく狂っていることもあります。

真っ先にボーカルを疑うよりも、リードや奏法を安定させることを優先すると◎

うまくいかないときに真っ先にボーカルを疑うと、買い替え沼にハマってしまいます。まずはリードや奏法を見直して安定させることと、楽器のメンテナンスをすること。それでもうまくいかないときはボーカルの可能性も含めて原因究明しますので、リペアマンさんや講師にご相談ください!