第2オクターヴキィの動きがどうしても苦手なので、フルオートの楽器を買いたいです!
という生徒さまのご意見は、たまに頂きます。そうしてフルオートに移行された生徒さまも、少数ながらいらっしゃいます。「やめた方が・・・」と講師が意見することも多いこの考え方について、メリットとデメリットを並べる形で公平な視点から解説していきたいと思います!
フルオートにするメリット
- 第2オクターヴキィの操作が不要になる
- フルオートのシステムによって上管に重みが出ることで、特有のふくよかな音が楽しめる
- フルオートのシステムによって真ん中のCの替え指が使える
フルオートの楽器って、ただ第2オクターヴキィの操作がなくなるだけでないメリットがあるんです♪特に真ん中のCの替え指システムは、通常の運指だと音が開いてしまって困っている方にとっては救世主です。あまりに便利なシステムなので、セミオートに導入している某楽器店さんのオリジナルモデルまで登場したほどです。
フルオートにするデメリット
- システムが複雑なのでバランス調整頻度がセミオートよりも多い
- セミオートよりも割れやすい
- システムが複雑なので木を覆う金属が多くなり、吹奏感も重量も重い
- セミオートを使う奏者は少ないので、特有の悩みをレッスンなどで共有しづらい
- 一部の現代特殊奏法で演奏できない運指がある
システムが複雑というと、セミオートよりも新しい楽器なのかと思われがちですが、実際にはフルオートのほうが歴史が古いものになります。1980年代中盤くらいまではフルオートが主流だったように思いますが、複雑なことで起こるデメリットにより徐々にセミオートの流れになり、30代以下の世代はセミオートで教育を受けているため、フルオートを使う演奏家は1割以下ぐらいになったと思います。ですから一般的な流れから考えると、今の時代にあえてフルオートを使うのはデメリットが大きいと考える人が多いということです。
当教室の生徒さまではありませんが
リズと青い鳥の鎧塚みぞれちゃんがフルオートだったので、僕もフルオートにしたいです!!
と仰る方もいるという話を聞きました。アニメ系をまったく見ないので「リズと青い鳥」も「〇〇と〇〇」というネーミングからディズニー映画かと思っていたぐらい疎い私はもちろん知らず、今更「鎧塚みぞれ オーボエ」で検索しました(汗)たしかにフルオートでした(笑)けいおん!平沢唯ちゃんのファンがギブソンのギターを買った話が大昔にありましたけど、そのオーボエ版ですね。
みぞれ先輩への憧れだけが理由となると購入してから後悔することになってしまうかもしれないので、フルオートってどういうものかをしっかり知識を蓄えてから選んで頂くと良いかと思います♪

