リード(葦)は多湿な環境で育ってきているので、本来ならばしっとりとした環境で保管するのが良いのだそうです。楽器本体(グラナディラ)の保管には湿度40〜50%台が良いとされますが、リードに関してはは60〜70%前後が良いそうです。なるべく多湿になるようにと、リードケースをジップロックの中にしまって保管する方法がありますが・・・これは毎日のようにリードケースを開けるヘビーユーザー向けです。たまにしか演奏しないイングリッシュホルン用のリードケースをジップロックで保管していて、数日ぶりに開けたらまんまとカビてしまって、処分する羽目に(涙)見た目は1本だけカビたように見えましたが、カビ胞子さんはいろいろなところに飛び火するので、見た目には見えなくてもケース内のほかのリードにもカビが生えていることが多いので、入っていたリードは全て廃棄処分しました(泣)分解して見てみると、やはり見えないところに生えていました。

これから梅雨の時期は、ジップロック保管をするとこのようなカビ事件が起こりやすいので要注意!毎日ケースを開けることのない方はジップロック保管は避けて、演奏が終わったらむしろケースをぱかっと開けて感想させた方が良いかもしれません。梅雨時期はジップロックがなくともリードにとっては過ごしやすい湿度が保たれることが多ですから、それよりもカビが生えて不衛生な状態になってしまうほうが怖いですよね。カビにもいろいろ種類があって、昔舟形ケーンが若干湿った状態でうっかり放置して赤っぽいカビが生えたこともあります。赤カビは人体に結構な影響があるそうで、アレルギー的反応や呼吸器症状が起こるほか、食中毒のような症状が出ることがあるようです(もちろん速攻廃棄しました・・・)ので、口に含んだら完全にあアウトだと思います。ちなみにこの前イングリッシュホルン用ケースに生えたのは、一番メジャーな黒カビ。黒カビは他と比べればまだマシ?!は言いますが、病気になりたくないので使う勇気はありませんでした。

丸材のときにあえてカビを生やしてエイジングして、カビ部分はガウジングすれば良いよ♪と昔師匠が教えてくださったことがありますが、それもガウジングをかけない部分に生えたらなぁと思って実行できずです。どなたかトライした方がいらしたら、ご感想教えてください(^^;)

梅雨に入ると一年でもっともリードづくりが大変な時期なので、良いものがカビのおかげで全廃棄にならないよう、気をつけたいと思います♪