よくこの記事でも、当たり前に自然にやってしまっていることから見直すことをおすすめしていますが、それを自分で発見するのは、とくに昔若い時に刷り込まれたものであればあるほど、すごく難しいなぁと感じる今日この頃です。

学生のときにレッスンで会得したこと、本当にこれで良いのか?

学生時代にレッスンで先生に言われたことって、どこか当たり前に全てを吸収してしまっていませんか?ある程度大人になってからレッスンに行ってアドバイスを頂いても、良くも悪くも理性が働いて、全てを一生懸命吸い込もうとはしないと思います。しかし、まだ10代くらいだと見てきたものも少なく・狭く、先生に言われたことがどこか絶対のように思ってしまいます。だからこそ若い人は目覚ましく上達するのかもしれませんが、オーボエに関しては人それぞれの体格や骨格などで、合う奏法・リード・楽器は千差万別で、師匠と同じようにしてもうまくいかないことは、多いと思います。

10代頃からオーボエを長く続けている方は特に、これまで当たり前に使ってきた楽器、何気なく購入してきたリードを今一度見直してみることが、実はとっても大切なことなのかもしれません。私自身、どうやっても理想のリードに向かっていかないことを流石に疑問に思い(笑)今まで全く作ったことのない削り方・バランスの取り方でトライしてみたら、材はダメダメにもかかわらず、これまで理想と思ってきた吹きごこちに限りなく近かったので、10年以上同じように作ってきたリードに対しよく考え直すようになりました。それから、自分のスタイルを模索すべく、絶賛大幅リニューアル中です。結論が出るには何度もテストを繰り返さないといけないので1年くらいはかかる大変なプロジェクトになり、ちょっと面倒だなと内心思ってたりもしますが(笑)時代時代で楽器も変わっているわけで、リードもそれに伴って進化していかないといけないですね。

当たり前、無意識にやっていることを見つける

こんな話題は過去にも上げていますが、普段なんの気無しにやっていることを、自分で発見できるようになると、長年の悩み解決の糸口が見つけられるかもしれません。先述のリードのことも、何気なく当たり前に削っている場所が実はアウト!で、逆に手をつけないでいたところは削ったほうが良いという、真逆だったんです。さまざまな形での情報収集の大切さを感じました。混乱を避けたく、取っ替え引っ替えするのを嫌っていましたが、時と場合によってはそうすべきこともありますね。心が疲れない程度に、オーボエ研究を楽しんでいきましょう♪