ある程度オーボエという楽器の特性を知っていくと減る問題ですが、始めて間もない方によく起こるリードによって引き起こされるアンブシュア崩れについて記しておきたいと思います。

初心者用のリードが古くなって・・・

初心者用の柔らかくて薄いリードは鳴らしやすく負担も少ないので最初のうちは良いのですが、たくさん使っていくうちにペタンコになって息が全然入らなくなって、さらにそれをそのまま無理に使っているとアンブシュアが変わっていってしまうことがあります。具体的に文章で表現すると、唇をしっかり巻くと鳴らないのでゆるゆるのアンブシュアになっているような感じです。こうなってしまうとまた新しいリードを用意したときに同じアンブシュアで鳴らせないし、正しい状態に戻すのも大変。アンブシュア迷子になる原因にもなります。ある程度慣れてくるとペタンコになった時点で寿命と気づいて見切りをつけられるようになるのですが、初めてのうちはそれが分からないので、ことに初心者@初心者用のリードは潮時の見極めが大事だと思います。

自分で潮時を見極める方法

いつもどおりのアンブシュアで吹いているのに息がまったく入らないとき、これがリードの潮時だと思いますが、鏡を見ながら練習をしていないと何がいつもどおりか分からないので、初心者の方にはとくに、練習のときは鏡を見ながら取り組みましょうとお伝えしていますが、これはリードの状態を知るためにも必要なことかもしれません。

講師から声かけがあったらできるだけ早く買い換えよう

レッスン時、今回お伝えしたような現象が起きたとき、リードの寿命はカウントダウンに入っている(場合によってはすでに天寿を全うしているかも・・・)ので、私は必ず生徒さまにお声かけするようにしています。社会人の方だと毎週レッスンにいらっしゃれる方は少なく、お伝えする機会を逃すと次は二週間後や一ヶ月後になってしまうので、この状態のリードで練習を続けてしまうと良くない影響も大きいのと、ストレスもあるからです。なので、「そろそろリードを換えましょう」と講師から言われたときはもう割と末期に近いので、伝えられることがあったらできるだけ早く次のリードを用意したり、使っていない別のリードに慣れていくほうにシフトすることをおすすめいたします!

リードの替え時に悩む方は多いと思うのですが、ご参考になりましたら幸いです☆