最近Twitterで質問箱を設置して、ご質問頂いたことについて、詳しくポリシーについてお話してみようかと思いました。

当教室は、残念ながら講師のご指名をお受けしておりません。おそらく、ご指名制度を採用することは当面予定がない状況です。それについて、どう取り繕っても良い言い訳にはならないだけでなく表面的なきれいごとになりそうなので、ここで正直にお話しておこうと思いました。

ご指名制を受けていないのは、講師側の立場に立ってのことです。

音楽家でありつつ当教室に所属している講師たちは、名前と顔写真を公開して活動をしています。私は、自分のフルネームは商品名。そう思って十年以上活動してきました。けれども、普通に会社で働く人生にはない、プライバシーがネット上にたくさん出てしまう、まさに危険と隣り合わせの毎日なのです。フルネームや名前の一部をSNSで検索してプライベートアカウントにご連絡が来たり、全く知らない方が自身の顔と名前を知っているということもごく普通に起こることです。

ただ、音楽家はそうしていかないと仕事をしていくことが出来ないのも現実です。昔私がまだ勤務教室にいたころには、ネットにフルネームも写真を公開したくありません、と要望する音楽家さんが面接にいらしたことがあります。でも、色々な先生が載っている中、名前も顔もホームページに出ていない講師が担当だったら、生徒さまだってドキドキしてしまうではありませんか…。もしかすると恐い思いを過去になさってのかもしれませんし、気持ちもとってもわかるので間違っているとは思いませんが、講師や音楽家として活動することに適していない方ではないかと私は思います。

そんな最低限のスタートラインがまず危険な音楽家の道ですので、そこまで預けてくれた講師たちに出来ることはしたく、避けられるのであればできるだけリスクは軽減してあげたいと思いました。もちろん、お申込みをしてくださるほとんどの方が単純にオーボエを楽しみたくて来てくださいますが、そうでない方もこれまで何度もありました。まだきちんと教室が出来上がっていないくらいの時、そして山内が若かった頃(笑)「レッスンが終わったらお茶してください」と言われてオーボエのご相談があるのかとホイホイ行ってしまい(←まずここがいけなかった)「カレシはいないんですか、俺とかどうですか」といきなり言われたのでお断りしたらそのままレッスンにいらっしゃらなくなったことがありました(笑)後から考えると、ネットで見て、最初からそのつもりでいらしていたんだな…と。

長くなるので、続きはまた来週です。