梅雨などの雨の多い時期は、リードや楽器のコンディションが崩れがちです。先月は特に、そういったお声が多かったです。まずリードは、冬に買ったものが5月くらいまでは使えることもあるのですが(使用状況やそのリードの耐性による)、大体が6月になると一気に湿度が上がり、その湿気に耐えられずダメになってしまうのです。楽器は木のボディ部分が湿気を吸って一気に動いてきます。また、湿度の影響でタンポの接着が剥がれてしまったりもしますね。

皆さまの楽器やリードの状態はいかがでしょうか?ご自身に厳しい生徒さまは「私が下手だからうまくいかないんです・・・」とご自身を責めてしまうこともよくお見かけしますが、そんなことはないのです。オーボエの場合50%ほどはリード要因!楽器要因も含めると70%くらいあるので、まずはリードや楽器を健康にして、練習はそこからスタートです。無理して良くない状態で練習を重ねても、なかなか前に進むことができません。実際、楽器とリードの状態が整っていた時期にサクサクとレッスンが進んでいらした生徒さまが、徐々に音が出しづらいとお感じになられるようになり、いつしか音程がうまく取れなくなってしまいましたので、リードと楽器の状態を整えてみると、また元のように演奏出来るようになりました。気合いでどうにか音が出るという世界ではないのが、オーボエです・・・。

梅雨が明けても、秋雨のころまではこのような現象が見られますので、湿気とうまく付き合っていきましょう♪