皆さまはオーボエを練習するとき、どのようなことを意識していますか?とくに基礎練習のときのことを思い出してみましょう。

決まったメニューを決まった順番でこなすタイプ

これは私にも当てはまるのですが、いつも練習するものは決まっていて、加えて順番も固定になっている方は多いと思います。「ルーティン」を作っておくと楽なことが多く、ある程度は安定的に自分の調子を整えることが出来る気がします。デメリットとしては、いつもと何かが変わると一気に崩れたりしてしまうことと、練習が作業的になっていきがちなことです。

日によってまちまちなタイプ

多分少数派かも?ですが、日によってまちまちの方。「これ!」という順番がないので、その日ごとに自分の状況を客観的に理解して練習内容を選択できていれば、とても良い練習になっていると思います。この場合のデメリットは、完全にその人次第だということでしょうか。

「いつものやり方」を辞めてみる

演奏の癖同様に、練習の仕方にもそれぞれ癖があると思います。もっと言えば、演奏の癖は練習の癖によって出来上がるものでもあるように私は感じることがあります。

毎日でなくても練習の仕方を上記のご自身のタイプとは逆のほうにちょっとだけ切り替えてみると、面白い発見があるかもしれません!私は今、「日によってまちまち・いろいろ」を取り入れていますが、まだあまり慣れず試行錯誤中です。上手に練習の選択が出来ていないとせっかく基礎からスタートしてもいまいち調子が上がらなかったり、トライ&エラーの繰り返しです。

レッスンをしていると、この生徒さまはこんな練習をしたのかな、こんな練習をする癖があるな、と気づいたりします。レッスンは一ヶ月のうちのほんの数十分なのですが、練習の結果がちゃんと見えるようになっています。家ではできているはずなのにレッスンでは吹けないケースはよくあるのですが、練習をしてきたプロセスはちゃんと講師には伝わっています!(怖いかも?ですが、さらっていないことが原因の吹けない、とはちょっと違うので分かる講師には分かりますよ♪)

上手に吹けることがゴールのひとつとしてありますが、上手になるためにはやっぱり練習をすること。中でも充実した前向きな練習時間を増やすことが大切です。楽しく発見の多い練習がたくさんできるよう、生徒さまにも発想の種をコラムで広めていければと思っています。