こんにちは♪

さて、先週に引き続き、今週は代表山内が選ぶ発表会名曲選、と行きたいと思います。

1.サン=サーンス/オーボエソナタ

これが選ばれる方がほとんどいらっしゃらない(笑)なぜならとっても有名だから、だと思います。ロマン派のソナタにチャレンジする最初の一曲にはとてもオススメなのですが、きっと皆さま大好きな曲だから避けるのでしょうね。第1楽章は色彩感がとても大切です。色々な音色、キャラクターを使い分ける表現力の鍛錬になります。第2楽章は自由に、それでいて拍子感を失わないように。そして第3楽章は良いパッセージ練習になりますね。全楽章を練習することで、オーボエにとって大切な基礎力・応用力を身に着けることが出来ますよ。

2.ヘンデル/オーボエソナタ gmoll

こちらの曲をこれまでチャレンジした方は実はいらっしゃらないのですが、このソナタはヘンデルの中では難曲だと思います。冒頭のDからBへの跳躍の音程の取りにくさから始まり、付点のリズムを正確に取っていくことも意外と難しい!第2楽章はある程度の速さまでいかないと息切れします!(笑)バロック音楽特有の音の高さで表す感情に触れる事のできる名曲です。ちょっと暗いですが(笑)

3.モーツァルト/オーボエ四重奏曲

モーツァルトと言うと、コンチェルトを思い浮かべる方が多いと思いますが、もう少し入りやすい曲があります。それがコチラ。音源をぜひ聴いてみてください♪聴いたことはきっとあると思います。明るく軽快でありつつも、ロマン派の要素の込められた甘いメロディが魅力的です。モーツァルトが好きな方はK.13のソナタとコチラから入るのがお勧め。コンチェルトは相当な上級者になるまでは、やめておいた方が良いですよ…

おまけ

ハース/オーボエのための組曲

実はこの曲は学生の時から好きな曲。ユダヤ人であったハースは、才能豊かでありながら、若くしてアウシュビッツに送られ処刑されてしまった作曲家。このオーボエのための作品は、まるで嘆きのような旋律が特徴的。このような近代作品を演奏するにはセンスとリズム感・ソルフェージュ力がとても重要になってきますので、上級者向けではありますが、誰かにやってほしい曲です。この曲のクライマックスがたいへん私のお気に入りなので、この曲を演奏出来る生徒さまがいらした時には大トリ決定ですw