今回は、会社員などのお仕事をされながらご趣味としてオーボエを続けていく際に発生する「壁」について、お話したいと思います。

最初の壁「体力的に続かない」

レッスンをスタートして1〜2年くらい経ってくると、オーボエを演奏すること・レッスンに通うことが生活のルーティンとして自然になって、段々オーボエという趣味のために「無理をしている感」がなくなってきます。元々経験のある方だともっと早く生活に馴染むかもしれません。でも、やっぱり社会人になって習いごと、しかもオーボエというちょっとクセのある楽器となると、生活の一部になっていくまでに大変な時期は期間はそれぞれであっても誰しもあるのかなぁ?と思います。この、生活に馴染むまでのやや体力的に辛い時期が、社会人生徒さまにとっては一つ目の壁です。まず2年ほどお休み少なく続けられれば、この壁は突破したと思って頂いて大丈夫かなぁと思います。

2つ目「完成の壁」

社会人になって、20年くらいぶりにオーボエを再開された生徒さま。再開されて1年ちょっと経過して、色々な曲を吹きこなされるまで順調にご上達していらっしゃるのですが・・・

オーボエって、上手くなればなるほど課題がいっぱい出てきますね。

レッスン終わりにそんなことを仰っていました。確かにその通りで、上手くなったから基礎練習はいらなくなる何てことは全ての楽器においてないとは思いますがそれだけでなくて、リードや楽器の兼ね合いもあるし、耳や感性も上達とともにレベルアップして行くので、今までこれでいいかなと思っていたものが徐々に許せなくなってきます。これが二つ目の壁。理想が出来てきて、それにテクニックが追いついている最中に、自分の音に納得いかず気持ち的に落ち込んでしまいます・・・。これを乗り越えられずに断念してしまう方も、やはりいらっしゃいます。一つ目の壁を突破したぐらいの頃にこのような現象が起こりやすいのも特徴。

打破する方法!

一つ目の体力的な問題に関しては、練習環境が家から遠くのスタジオに行かなくてはならない等、何か不便なことが原因にあるかもしれません。どうやったら自分の気力体力を持たせることができるかを考えていきましょう。例えばより近いところに練習場はないか?レッスン内である程度練習が進むようにできないか?レッスン頻度に無理はないか?などなど、いくらでも楽にする方法はあります。困ったら講師に相談して頂いてももちろん大丈夫!

二つ目の問題は、楽器・リードを整えたら改善する場合もあります。レンタル楽器から自分好みのマイ楽器を購入してみたり、リードのタイプを色々試したり、それだけで解決する場合も!あと、基本的にオーボエは「こんなもんでOK♪」なラインになかなか行かない、飽きのこない楽器ですので、ちょっと悔しい状態をポジティブに受け止めるマインドも大切なのかなと思います。私自身も「こんなもん♪」ラインにずーっと行き着けていないのですが、だからこそ楽しいしここまで続いています。

壁は他にもいっぱいありますが、今回はまずよくある最初の壁2つに絞ってご紹介いたしました。