先週から始まりました、ご予算ごとのご提案。まず最初にリーズナブルな路線から更新したいと思います。

30万円前半の中古オーボエ

できるだけご予算抑えめで、となるとひとまず視野に入るのが中古。中古楽器も掘り出し物を見つけるとすごく得した気持ちなりますし、コストパフォーマンスは良いと思います。きっと私も続けられるか分からないという状況であれば中古の安いものから選びます。中古の楽器の良いところは低予算である程度装備のあるものが選べることにあるので、まずは多少年式が古くてもフル装備であると良いです。でも、古くて使い倒されたものだと低音の反応が鈍くてppがうまく出なかったりするのと、同じモデルでも時代に合わせて設計はちょっとずつ変わっているので、現代で求められる音とは異なる音が出ることもあるので、良い落とし所を決めるのが大切です。このご予算だとメーカーごとに、というよりはメーカーにはこだわらず個体差で選んだ方が見つかりやすいです。

40万円前後の新品オーボエ

ちょっとだけご予算を上げて頂くと、新品のオーボエが手に入ります。できることなら10万円の差がどのようなものなのかを知って頂きたいので、ぜひ新品も試奏してみましょう。新品と中古では全然、良くも悪くも求められることが変わります!新品だと誰にも息を入れられていないので、音作りからじっくりと始める楽しみが出ます。そのぶん楽器の割れなどの心配も出てきますが、前のオーナーのくせなどはないので、そういったことが気になる方は新品が良いと思います。ただしキィ装備は初級なので、難しいパッセージを演奏しようとすると難が出る場合もあるので、キィ装備優先としたい場合は中古が良いと思います。初級楽器の新品で40万円前後で視野に入るものはヤマハ431とリグータのデルフィーヌの2機種で、下記からはそれらの機種を細かくご説明します。

ヤマハ431

中学校の吹奏楽部の備品のオーソドックスです。それもそのはず、このお値段ですが音程が取りやすく、リードも選ばない優等生!楽器に抵抗が少ないため、体のちいさな中学生前後の子どもでも無理なく楽しく演奏することが出来ます。子どもたちだけでなく大人の方でも、オーボエをはじめて間もない方で楽に演奏したい場合にはとても良い機種です。また、キィもカバードキィといって右手の薬指に穴が空いていないので、手の小さい方でも無理なく押さえられます。

リグータ プルミエデルフィーヌ

この機種、実は数年前まで「プルミエ」がつかないデルフィーヌでした。それがどうしてこうなったかと言うと、日本の吹奏楽で求められることの高さから、キィ装備をフル装備により近づけたのだそうです。(詳しいことは試奏してみてください)低価格ながら音はしっかりリグータの歌心ある柔らかな音色をしていて、非常に魅力的な楽器です。ヤマハより個性が欲しい!ヤマハとはちょっと違った方向に進みたい個性派な方におすすめです。

という感じで、また来週はワンステップ上がった価格帯で比較をしてみたいと思います。お楽しみに♪