先週のお話の続きです。前回は感情的な感想でしたが、今度はもっと具体的な演奏技術だったりそういうことを書いてみたいと思います。きっと出演している子たちは、来年は良い賞を取りたい、という気持ちで臨むと思うので、そのために必要なことについてお話します。

どこで点数に差がつくのだろうと、よ~く耳をこらして聴いていたのですが、高得点をたたき出す学校は、木管高音部たちの個人のテクニックが違います。間違いなく、フルート・オーボエ・クラリネットは個人レッスンを強化した方が良いと思います。たぶん世の吹奏楽部に楽器の先生がいらっしゃってレッスン、となると、グループレッスンになることがほとんどだと思いますが、楽器のレッスンは本来グループレッスンのみでは難しく、まずは個人レッスンをベースとするべきものです。ただ、予算の都合でどうしても個人をみる時間がなく致し方なくそのようになってしまうのが実情です。しかしながら、そこが大きく差がつくポイントだと私は思います。

オーボエの教室のブログなのでオーボエパートに限ってお話をすると(笑)、レッスンをしっかり受けているかどうか、ひとつ音を出した時点で、もっと言うとかまえた時点ですぐ分かります。とくにオーボエは一列目のはじっこなので余計に分かりやすいのでしょう。

レッスンを受けていなさそうな子たちの演奏を聴いていると、自分なりに模索した様子がうかがえて素晴らしいところもいっぱい見つけられるのですが、多分これは楽器とリードの相性がいまひとつだからうまくいかなかったのだろうな、呼吸法・姿勢だけで音がずっと違うだろうな、と本当にわずかなことですが、それだけでクオリティが大きく変わるのに、惜しい!と思うことがいっぱいありました。

もちろん定期的に個人レッスンに通えることがベストですが、オーボエはコストがかかる楽器ですし、それ以上に、というのは経済的に難しいのだと思います。けれど中高生は驚くほどに飲み込みが早いので、短期集中という形でも、ぜひ個人レッスンを受けてみて欲しいです!短期集中といってもケースバイケースなのでそれぞれの子にどれくらいの期間・頻度で受けたら良いかというのはひとりひとりにご相談させて頂きたいと思うのですが、コンクールで聴いた様子だとおおよそ2~3カ月の間に月3~4回くらい受けたら良いだろう、という子が多かったかもしれません。

コンクールでよりベストを尽くしていくために、今から個人レッスン、はじめませんか?(^^)