ここのところ、産休や留学といったポジティブな意味での講師の入れ替えが立て続いています。また、私のクラスもだいぶ前から計画していたクラス分割をこの秋に行うこととなりました。そこでご不安になられている生徒さまもちらほらおられそうなので、以前にも同じようなことを書いた記憶がありますが、講師変更が決して後ろ向きなことではない!という記事をあらためて記しておきたいと思います。

講師に依存しない⇦これ大事!!

「あの先生でないとダメ」という状況はどうやって出来るのだろうかと考えました。美容院でいつも決まった髪型にしてもらうというような内容ではないし、脱毛みたいにお洋服を脱ぐわけでもない、レッスンに対して過去に自分自身がそう思ったことがなかったので、いまひとつピンと来なかったのですが、きっと、「とっても人見知り」「この先生に言われたことしか聞きたくない!」「この先生の音が世界一好き!」などいろいろな理由があるのではないでしょうか。でも、ずーっと先生がレッスンできるとは限らないので、基本的には「先生は先生、私は私」というスタンスでいたほうが、上達も進むしレッスンをいずれ卒業できるのではないかと感じます。依存傾向が強まると、先生に言われたこと以外やらなくなっていきがちで、自主的な挑戦が減っていく印象があります。講師も生徒さまも、依存しない関係性。すごく大事です。

講師が変わると上手くなる説

先生が変わると、その先生が習って来た師匠・使っている楽器・得意とするもの、いろいろなところがいままでの先生と違うので、生徒さまを見る角度も必ず変わります。角度が変わると、いままでと違った指摘を受けることが増えていきます。レッスンでいつも同じ先生に同じことを言われ続けていると慣れてしまうし、心も疲れてしまいます。新しい角度からのアドバイスは、上達の合図!これを前向きに捉えることが大切です。ネガティブに受けとめると「前の先生とまったく違うことを言われた・・・」となってしまいますが、前向きな考え方をすれば新しい上達のアイディアをもらっただけ。いろいろなアイディアをもらい、そのあとでご自身に合う合わないを取捨選択するのは生徒さまご自身です。もちろん、コロコロ毎度習う先生を変えすぎると混乱してしまうので注意が必要ですが、数年に一度講師を変えることは、オーボエの上達という点においてはむしろ必要なことのような気がします。実際、ひとりの先生だけにずっと習い続けている演奏家は少ないですね。

この秋、いくつかのクラスで講師の変更がありますが、対象の生徒さまはみな「上手くなる大チャンス」が到来中!新しい先生からもたくさん吸収していってくださいね。