オーボエの練習をしたあとは、体は多少疲れるはずなのに、なんとなく気分が良い。落ち着く。これはどうしてだろうと思ったのですが、皆さまはそんなご経験、ごさいませんか?

私にとってオーボエの練習は自分自身の内面と向き合う時間なので、練習をすることで心のチューニングも整うのかもしれないと思いました。

イメージした音が出ていない時、アンブシュア→呼吸→姿勢と演奏前のプロセスを巻き戻して確認をしていくのですが、巻き戻し続けていくと演奏する前の精神状態、もっと巻き戻すとその日の気分、さらに行けば前の日の睡眠時間まで・・・自分の生活や心の状態にもひとつずつ向き合っていくことになります。例えば「昨日は夜更かししたな」と思ったら、今日は疲れやすいことを覚悟して、疲れやすい自分を受け入れて、休みを多く入れつつ練習をする。「今日はイライラする」と感じたら、たっぷりと呼吸をとって、思い切りロングトーンをしてみる、またはあえてその逆をしてみる。自分の心と体を知っていくことで、心身も喜んでくれるのかもしれませんね。

上手くなろう、とはいつも思うのですが、かつて若い頃に無理くり行なっていたような表面的な練習だけでは難しいと感じます。しかもそれには膨大な時間も必要でした。今は時間もあまりないので、少ない練習時間も大切に、良質な「向き合う時間」として使っていきたいと思います。没頭するとあっという間に夕方!昔は練習時間があんなに退屈で長く感じていたのに、今は一瞬で終わります。

皆さまは、ご自身との対話、されていますか?ご自身が喜ぶことをたくさんしてあげられていらっしゃいますか?「オーボエを吹いてみたい!」と思われている方は、ぜひその心の声を拾ってあげてください。今の世の中はご自身の思いどおりにいかないのですが、オーボエを個人的に演奏したり習いにいくことは出来ます。

癒しの趣味として、とってもおすすめです♪