皆さま、人前で演奏するのは上手にならないと出来ないことだと思っていらっしゃいませんか?よく発表会をおすすめすると「もっと上手くなったら・・・」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、そうおっしゃる方の「上手」ハードルはとても厳しく、なかなかステージに立とうとされません。

私はそこで考えました。果たしてステージは上手な方のためなのでしょうか?上手にならないと出来ないものなのでしょうか?いえ、そんなことはないのです。

楽器のキャリア関係なく皆さま全員が音楽の力を持っていらっしゃって、それを音に乗せて届けることが、演奏会だと私は思います。上手でなければ音楽が出来ないことはなくて、いちばん大切なのはハートです!テクニックがあるはずなのになぜか心が動かされない演奏、逆に始めたてであろう方の演奏に感涙してしまうことがありますが、そういうことですよね。心がこもっているか、楽器や音楽が好きか、それが音に乗ってお客さまに届くのです・・・。

私はそんな生徒さま方の演奏に何度も心を洗われ、救われてきました。実は生徒さまの演奏って講師の励みになっていて、講師の人生を動かしているのですよ!これって、本当にすごいことですよね。生徒さまはご自身の持つ音楽のパワーにお気づきになっていらっしゃらないかもしれませんが、ちゃんと力強く宿っています。

もっともっと生徒さまの音楽を聴きたいなぁと純粋に思う今日この頃です。