皆さまは、苦手なジャンル・苦手な作曲家・苦手な楽曲ってありますか?私は、もちろんあります!!自分が苦手だとなかなかレッスンで提案したりしない先生も多いのかなと思いますが、私はそれをしないので、わりとしょっちゅうその苦手な作曲家と向き合う機会に恵まれます(笑)これまでは苦手なりになんとか乗り越えてきたのですが、ある一定のところまで来るとうまくレッスンが進まないステージがやって来ることが悩みでした。おそらく、私の勉強が足りないからでしょう。そこで、オーボエ以上により一層うまく演奏できないことと、その作曲家が鍵盤弾きだった、この2つを理由に、その作曲家の鍵盤楽曲に取り組んでみようと思い立ちました。

苦手・嫌いなのは、その作曲家や楽曲の本質を知らないから

好き嫌いでなく、まずは学ぶことを第一に考えよう!と決め、練習の前にまずは楽曲の分析をしていこうと思いました。図書館で演奏技法を調べ、解説がついた書物を買い、音の並びを睨めっこ。まず弾こうとすると思ったように練習が進まない気がしたので、大人になった今は先にイメージをしっかりと膨らませてからいざピアノの前へ!そうしたら、そこからはとにかく、悟りを開けるその日まで弾きこむ!(笑)という修行を地道に続けて、今は3曲くらい同時進行で練習しているのですが、鍵盤楽器特有の感覚に刺激され、オーボエに活かせることがいっぱい気が付けました。それとピアノをきちんと練習すると指の動きが良くなるのでオーボエを演奏する上でも良いことがありますね。

知れば知るほど、嫌い・苦手だと思っていた気持ちは薄れ、同時にこれまで自分が学ぼうとしてこなかったことが面白いことに気がつき、楽しくなっていきました。思えばこの作曲家が苦手になったきっかけは、単純に自分が過去に本番で失敗した、というなんとも単純で幼稚な理由だったのです。その曲や作曲家のなにを知って苦手・嫌いと言えたのでしょう・・・。

苦手・嫌い・やらない系のものにチャレンジするススメ

いつもならやらないこと、やりたがらないこと、そういうものに敢えてチャレンジすることで、今までと違う自分に出会うことができます。以前レッスンで「マンダラチャート」を生徒さまに書いてみて頂いたとき、大半の方が50%も埋められませんでした。これが埋まるくらい広い視野と引き出しが持てるようになると、オーボエはもっともっと楽しくなると思います。視野を狭める理由は、自分自身の好き嫌いも関係します。

自分はどんな好き嫌いがあるか、一度考えてみてはいかがでしょうか!来年の目標にも繋がりそうですね。