シリーズ化しております、楽器のご予算ごとのご説明。今回は比較的層の厚い60万円前後のご予算です。このクラスとなると新品だと中級クラスと言われ、初級クラスでは指の都合であった不便がなくなり、おおよそフル装備です。楽団で問題なく長きにわたって演奏していきたい場合のボーダーはこのあたりかと思います。中古楽器はこのご予算までいくとかなり良いものが手に入ると思いますが、このご予算で中古を選ぶ方はかなり少なくなります。何故なら中級クラスの新品楽器がまず3社から選べるようになるので、選択肢が新品だけでかなり十分なのと、装備もしっかりしているためですね。

リグータ プルミエリーク

簡単にご説明するとプルミエデルフィーヌの進化系で、ポケモンで言うとゼニガメ、カメール、カメックスのうちの、カメール的な位置付けです(笑)デルフィーヌと比較して頂くと分かりますが、装備がだいぶしっかりして安心感が出ます。完璧な二段構造のリングキィではありませんが右手の薬指も穴が空いているのでデルフィーヌよりも音程が取りやすく、これからご説明する他2機種と比較してキィ装備はこれらの中間に位置されます。吹奏感が軽く高らかで甘い音色が特徴で、女性に人気がありますよ。

ロレー キャバール

いよいよこのクラスまで来るとロレーまでが視野に入ります!これは嬉しいです。ロレーはとにかくボディの木が美しくしっかりとしていて、耐用年数も他のメーカーより長めだと思います。キィ装備は今回ご紹介している3機種の中ではカバードキィの部分も一部あるのでその点では劣りますが、手の小さな方には逆にそれがプラスポイント。それに大切なボディがものすごく良いので、どちらを取るかという感じです。音色はしっかりとした輪郭を持ち、ちょっと大人な渋みも兼ね備えています。この音が好きな方は割と第一印象でこれに絞られます。

ヤマハ431JDR(JDRさんのみでお取り扱い)

この機種はJDRさんでしかお取り扱いのない機種です。前回の記事の431にキィ装備をプロ仕様のものと変わらない状態にしたものがこちらのオーボエ。キィ装備という点では上記2機種を凌駕します。それだけでなく音程が取りやすくなるような特別な施しもされているので、吹奏楽などで本格的に活動されたい方はこちらがおすすめで、現にこの楽器で音大受験合格まで行ったという子を何人か知っています。他の機種では装備上難しいですが、この楽器はそれだけ本格的です。

これら3機種のほかに、ご予算をプラス20万円ほどすると、今度はプロが使っているヤマハの上級機種831も視野に入ります。60万円以上ご用意出来そうな場合はもう一回ボーナスを見送るのも手です。40万円から60万円の差も大きいですが、60万円から80万円の差も大きいです。ただし、80万円代を超えると今度は100万円以上でマリゴまでいくと120万円まで行くので、どこまでボーナスを見送るかは皆さま次第ですね(^◇^;)