いろいろな事情により、2〜3年に1回新しい楽器と巡り合っている私。現在は昨年春に購入したヤマハ/831を育て中ですが、楽器が急に成長してあるときから突然バリバリ鳴るようになるという現象を体験したので、そんなお話をしてみたいと思います。

楽器はつねに変化している

演奏していて忘れてしまいがちですが、楽器もリードと同じように常に変化をしています。ねじのバランスが崩れてくると「よく動いたね〜」と実感できるときもありますが、日常的にはあまり感じることがないですよね。オーボエは思った以上に繊細に気候を感じとっていて、日々見えない変化をしつづけています。

(たぶん)化けるものと、そうでないものがある

マリゴのいろいろな機種を使ってきましたが、これらがある日急に鳴り始める現象は、自然に使っていく中では起きたことがなく、今回ヤマハ831ではじめて経験しました。すべてのメーカー・機種を使った経験がないのであくまで仮説ですが、おそらく、使っていくうちに育って化けていくタイプのものとそうでないものがあるのだと思います。ちなみにこの現象は、完成リードにもあります。基本的に市販されているリードは、試奏のときに良い状態でないと買ってもらえないので、店頭に置かれた時がピークになっているものがほとんどです。なので、持ち帰ってまた吹いてみたら「あれ?」となるわけですが、楽器本体にも同じことが言えるのではないかと思うようになりました。リードであれば、「きっとこれからこうなるだろう」がなんとなく分かりますが、楽器選定時にその予測は残念ながらほぼ不可能だと思います。今回実例としてヤマハを挙げていますが、ヤマハを買えば必ずこの現象があるわけではないと思いますので、その点もどうか誤解なきようにお願いいたします(>人<;)

最初からものすごく鳴る楽器が、それ以上になることは少ない気がする

楽器を購入するときに先の育ち方の予測は不可能と述べましたが、1つだけ思うことがあります。それは、試奏の時点でものすごくガツガツ鳴ってくれる楽器は、そこからさらに鳴るというよりは、1〜2年でピークを過ぎて響かなくなっていくことが多い気がします。ですので、「よく鳴る」ということだけを最優先事項に選ぶということはせずに、まずはそのほかの機能性などを見極めた上で、納得する鳴りのものを探していくのが良いと思います。(※鳴らない楽器をあえて選んで、という趣旨ではありません。極端ですが鳴らない楽器はどんなに吹きならしても一生鳴らないという可能性もあります)

新品の楽器は高いけど、相応の楽しみがある

新品の上級モデルとなると150万円以上が平均になってきてしまい、中古を買われる方が本当に多くなりました。中古で掘り出し物を探すのも楽しいのですが、今回ご紹介したような現象は新品だからこそ味わえることでもあります。楽器に響きや鳴りを教えて教わるという楽しみを味わってみたい方は、新品の楽器をおすすめします。また、できればある程度質の高い木であるほうが楽しみはより深まるので、中級以上の機種が良いと思います!

レッスンをさせて頂く中でも、生徒さまが手にされた新品の楽器が変化していく様子を見届けるのは、楽しいです。楽器購入をお考えの方は、教室にご相談くださいね。