オーボエって調整が高頻度で必要と聞くけど、いったいいつどういうタイミングで出せば良いの?
生徒さま方からは、このようなご質問を頂くことがよくあります。その楽器がいつ購入したものか、どのくらい練習をしているか、といった状況によって個人差・個体差はありますが、ざっくりとこの記事でご説明したいと思います。
新品で購入して1年以内の楽器の場合
練習頻度が週4日以上の方であれば、1ヶ月に1回持って行くと良いです。週3日以下であれば1〜2ヶ月以内に1回程度を目安にしてください。買って間もない楽器は木部がとてもよく動きます。使用頻度に関わらず寒い時期・暑い時期は保管中にも変化していることがあるので、基本的には1ヶ月に1回とお考えください。
中古で購入して1年以内の楽器の場合
その中古がオーバーホールされたかどうかで変わります。オーバーホールをすると直後に調整が動いたり楽器が割れたりすることがよくあるそうなので、オーバーホール済みであれば3〜4ヶ月経過する頃に1回は調整に出すと良いと思います。オーバーホールされていない楽器も、6ヶ月経つと季節が変わっているし、使用していく中でタンポが劣化して交換が必要になることもあるので、6ヶ月に1回は出しておいて良いと思います。
新品・中古で購入して3年以上経過している楽器の場合
おおよそですが、新品で楽器を購入して、木部の動きや割れが落ち着いてひと段落してくるのが、3年程度です。それくらいになってくると、調整頻度は四半期に1回、使用頻度の少ない方は半年に1回くらいで大丈夫になります。理想はぴったり四半期に一度ではなく、楽器は気候の変化があるときに調整がよく動くので、季節の変わり目を見ながら出すのが良く、例えば年4回なら「桜が咲く頃(3月下旬〜4月上旬頃)」「梅雨明け(7月下旬〜8月上旬頃)」「台風シーズンが終わる頃(10月中ば頃)」「年末年始(12月下旬〜1月上旬)」という様子で出して頂くのがおすすめです。
いやいや、1回6000円だとして、年4回も出したら24000円も維持費がかかるので無理です・・・
というお声も耳にしますね(笑)確かに年額にすると大きな金額!上達するには調整がきちんと整っていることが大事ではありますが、落とし所を見つける必要もあります。では、年3回にする場合であれば、秋の調整をなくして年末年始の調整を少し早めに12月中旬〜下旬に出すと良いと思います。それでも厳しい!年2回にするのであれば、春の調整をなくして梅雨明けと年末年始。それもどうしても難しい、年1回の場合は梅雨明け。という様子で、調整が絶対必要な時期に優劣をつけると、私の場合は下記のようになります。
梅雨明け>冬が厳しくなる前>春になる頃>秋が深まる頃
上記をご参考に、ご予算と楽器の状態と相談しながら調整頻度や時期をお決めください!ただし、楽器に問題がある等で緊急で調整が必要な場合は、時期など関係なく講師からお知らせさせて頂く場合があります。楽器の状態がよくないと、いくら練習してもレッスンを受けても上達しないことは事実なので、講師から「調整が必要」と言われたときはぜひすぐにご予約くださいね。