最近、新しいビジネスアイディアを練ってディスカッションをしていて、はっきり分かったのですが、講師側はもちろん、生徒さま側もレッスンの時には右脳と左脳をバランスよく使っていくことが大事だと思います。

想像する

芸術家は右脳を活発に使うと言われていますね。オーボエの演奏においても右脳のトレーニングはとても大切なことだと思います。音楽家の多くは右脳人間なのではないかと思うのですが、右脳寄りの先生によるレッスンって、受ける側の感性も豊かにならないと抽象的で理解しづらいだろうと思います。そこで日常でぱっと出来る簡単な右脳トレーニングをご提案。

  • 調べごとをする時、スマホに頼る前に自分で考察をする
  • 相手の行動や考えを予測する
  • 食べ物や飲み物の映像や画像を見て、味を想像する

自分自身の右脳を使って、常に何かをイメージしていく習慣づけは大切だと思います。さらにオーボエの演奏に直接生きそうな訓練法だと・・・

  • 曲に取り組む時、スコアを見て音をイメージして脳内再生する
  • 難しいパッセージの時、指がどんなふうに動いたらいいか想像する
  • メロディで浮かび上がる情景を想像する

色々ありますが、やりやすいところだとこの辺りでしょうか。どれも、音を出さなくても出来る練習です。生徒さまの大多数はご自宅で音が出せないご環境かと思いますが、このように右脳トレーニングは音がなくてもできてしまいますから、ぜひ積極的に取り組んでみて下さいね。

しかし、大人になって初めて習った楽器がオーボエだった方でなおかつ初心者である場合、いきなり曲の情景などをイメージするのは難しかったりします。その境地に至るまでには、感情のアンテナをたくさん増設していく必要があり、急には無理なのです。そのようなケースのときは、ソルフェージュ的観点から想像力を強化しています。オーボエは音程・音の幅を想像しながら演奏する必要のある、ザ・右脳な楽器なので、最初にお手本となる良い音程の旋律をピアノなどで演奏して、それを模倣する練習です。模倣というと先ほどまでに触れたような「想像」とやや違うような気がしてしまうのですが、そんなことはありません。お手本を脳内再生して想像しながら音程を掴む必要があるので、れっきとした「想像」のワークになります。

生徒さまには気づかれていないところで、日頃から右脳トレーニングを実施している山内クラスなのでした。