特に中高一貫の進学校に通学している中高生だと、吹奏楽部でも活動日が一週間のうち2〜3日、それぞれの活動時間も2時間程度とかなり限られていることは昔からよくありました。ある程度の強豪校吹奏楽部ならば土日も毎日練習が当たり前だった私の時代とは違って、今はだいたいどの学校もきちんとお休みがあったり活動時間が短くなっているそうです!確かに昔はちょっとブラックすぎたような気もするので、良い変化だなぁと思いますが(汗)進学校の中高生は部活がない時間に遊んでいるわけでもなく、結局みっちり塾やほかの習い事で忙しくしています。

時代の変化もあるのでしょうか。部活で取り組んでいる楽曲だけを練習して、合奏やパート練習以外で個人練習できない状況でレッスンにいらっしゃる学生さんは昔から一定数いますが、進学実績重視の学校が増えているからか、昔と比べると割合は多くなってきた気がします。

そういう学生さんのレッスンをすると、たいてい「指が回らない」「口がすぐ疲れる」といったお悩みを持っていらっしゃいますが、それは当然のことです!いずれも日頃の鍛錬の積み重ねで克服する類のものなので、個人練習をまったくできない環境だと根本的な解決は残念ながらどうしても不可能です。フルマラソンの大会の出るのに全く走る練習をしていないで本番に臨んだら間違いなく途中で体を壊すし、そもそも完走出来ないのと同じですね。

私の中で高校生以下の学生さんのレッスンと、大学生以上の大人のレッスンでは、レッスンの意味合いがやや違うと考えています。やっぱり高校生以下の若い学生さんは、コツコツと何かを積み重ねることや、大人との関わり合いなど、ただ単にオーボエを学ぶ以外の部分でも学んでほしいので、社会人の方の完全な趣味としてのレッスンよりも少しシビアになってしまうところもあります。「できない」「時間がない」。確かにそうかもしれないけれど、もし上達がしたいのであれば、やっぱり何かしら今までとは違う何かひとつでも努力をしたほうが良いのではないかと私は思います。

そ・こ・で。今回はこちらのご紹介です。

忙しすぎて個人練習できない中高生むけ個人練習時間捻出法!!

①レッスンが終わった後にスタジオを取って復習しよう

当教室の拠点のすべてはレンタルスタジオのため、生徒さま個人でお部屋を取って練習をすることができます。レッスンの後の時間に個人的にお部屋を取って、レッスンで得たことを落とし込む時間を取ってみるのはいかがでしょうか?次のレッスンの前の時間でも良いけれど、どちらかというとレッスンを受けた直後に復習することのほうがより大事なので、レッスン直後としてみました。

②出張レッスンやオンラインレッスンを活用しよう

スタジオへの行き来をする時間を練習時間に換えるというのもひとつの手段です。ご自宅に講師がお伺いしても大丈夫であれば出張レッスン、手軽にサポートを受けたければオンラインレッスンも良いと思います。

③通学時間に楽譜を読もう

さらっている楽譜をスマホで撮影しておき、通学時間に楽譜をじっくり読むのも良いです。音符を眺めながら指の動きを頭の中でイメージしてあげると、実際に楽器を持って練習するときにスムーズに操作できたりします。

「時間がない」「できない」と自分の成長を自分で止めてしまうのはもったいない。「時間がなかった『けど』こんなことはできた」そんなふうに自分を肯定してレッスンに臨めるように、ちいさな努力から始めてみませんか?私は、オーボエのレッスンを通して、子どもたちの心も大人に成長していけるようにサポートしたいと思っております♪