このような話題は前にも記事にしたことがあったと思います。同じ話が何度も続く時、進みが停滞している時はレッスンの回数や時間を増やすことを考えましょうという趣旨の内容で過去に更新しました。今回はその話を改めてちょっとだけ別角度にして考えてみました。
レッスン時間は、講師に与えられた制限時間
生徒の皆さまは普段学校やお仕事、ご家庭などがある上でお時間・費用面を考慮してコースをお選び頂きます。正直に言って、オーボエの上達「だけ」を考えたらベストでないコースになってしまう方も多くいらっしゃると思います。しかし当然ながらオーボエ以外の暮らしがあるので、その暮らしを守りながら無理せず楽しく通える範囲というのが最善であり、その限られたレッスン時間が講師にとっては勝負の制限時間なのです。くださった限りある時間内で、生徒さまの望まれる方向に持っていくことができるか、これは講師の力量!私は、「この時間と回数だと、できません」って安易に言いたくないですね。私の中では、スポーツの試合時間を審判に延長してくれって言わないの同じ、という謎理論です(笑)なるべく決められたコース範囲でできることを全て網羅したく、レッスン記録を数ヶ月単位で見直し、レッスンの前にはどのような内容で進行するか考えて、最も効率よく進むプランを立てるようにしています。ただ、それでも絶対に時間的に不可能なこと(例:45分レッスンでリードを一から完成させたい、など)や、自学自習でカバーが難しいときは、ご相談させて頂いたりします。私がそのご提案をするときは、プライドを捨てているくらいの段階なので、赤信号がついているような状況が多いかも・・・(^^;)
「もっと知りたい」「もっと上達したい」と思ったときが変えどき
ちょっとチャレンジな楽曲に挑戦しているとか、リードづくりに挑戦するとか、時間のかかるものに挑むときは特に、講師にコースの拡張を勧められることがあると思います。教室側がこれを言うのもおかしいですが、そこで焦って言われるがままコースを変える必要はありません。あくまで講師側の目線で必要なだけであって、生徒さま自身が心から「もっとレッスンを受けたい!」と思えなければ、かえって追い詰められて苦しくなってしまうからです。レッスンの時間が足りないと心から感じるときが来たら考えましょう。
これからの時期は発表会にむけて一時的なコース拡張が増えますが、無理して辛い状況にならないよう、講師側としても気をつけていきたいところです。でも、本番前はレッスンに行くことが安心材料になったりもするので、人それぞれですね。