先週に引き続き、今度は異なるケースで考えていきたいと思います。
中高時代のご経験者、ブランク10年前後の場合
頻度は月2回程度がおすすめ
高校を卒業して10年ほど経ち、社会生活も安定してきたアラサー世代でのご再開は昔から多いです!ライフスタイルにもよりますが、まずはリハビリ期間として2週間に1回程度レッスンに通って頂くと良いと思います。慣れてきて自分で練習を進められるようになれば、月1回でも十分です。アラサー世代は30代に差し掛かるとお仕事やご家庭が忙しくなるので、どうしてもオーボエとの繋がりが細くなってしまいがち。ご自身が思うよりハードルを下げ、まずは40代になるまで再開したオーボエを「続ける」ことを第一に考えてください。中高時代の経験という下地は大変強固なもので、このパターンは地道に長く続けてさえいれば上達できます。
初月〜2ヶ月目「基礎の立て直し」
当時どのように吹いていたかを思い出しながら、もう一度オーボエの基礎を学び直していきます。学生時代にどのようなリードがお好みだったかお店に見に行ってみるのも良いですね。ブランクのある方は、この初期段階がとっても「エモい」時間になるそうです。
3ヶ月目〜「エチュードの練習」
吹奏楽部で「ヒンケ」に取り組んでいた方にとっては、復習になります。「ヒンケ?聞いたことない!」とおっしゃる方も多いので、一からレクチャーしていきます。
4ヶ月目〜5ヶ月目「お気に入りの1曲を選んで練習♪」
この頃になると、ブランクの多くを取り戻せている頃です。当時好きだった曲などから、お好みのものを選んで楽しんで練習・レッスンを進めていきます。まだ楽器を購入していない場合は、学生の現役時代のスタイルを取り戻せているであろうこの頃からがおすすめです。
6ヶ月目〜12ヶ月目頃「アマチュア楽団に入団!!」or「発表会に出演!!」
もう一度楽団に入りたい、と思っていらっしゃる方の場合は、6ヶ月〜1年程度経過した頃にそのベストタイミングとなります。お忙しくて団体活動ができないという方も多い世代なので、発表会という形で本番を経験されるのもおすすめ。ご自身がどのような活動をしていきたいか考えてゆくのも、この時期です。
だいたい1年くらい続けたところで、ご自身で練習をするルーティンも確立されるかと思うので、コース回数を少なくして生活の負担を減らしていくと良いです。これが早くに決断しすぎると、練習基盤がしっかりとしていない場合は個人練習もうまく回らなくなり、上達が遠のいていきますので、担当講師とご相談の上で判断していくことをおすすめします。