いつかはリードを自作できるようになりたい!
市販品は高いから、節約するためにも自作したい!
市販を購入するのでは、だめですよね・・・?
生徒さまからはそのようなお声を、よく耳にします。今回は、リードを自作するべきかどうかについて、書いていきたいと思います。
リードの自給自足までの道のりは、節約どころか超低コスパ
リード1本にかかる費用だけで計算したら、確かに半額以下くらいに押さえることはできますが、1本作ったらそれがそのまま使えるわけではありません。プロでも平均打率3割くらい(調子が悪いと1割以下)なので、リードメーキング初心者だと10本作っても1本も使えないという状況が長く続きます。平均してだいたい500本くらい練習すると「まぁ、使えそう」なレベルに達すると言われていますので、材料費が単純計算で1本あたり700円だとしても35万円くらいの費用がかかります。費用面だけでなく、時間のコストもかなりのもの。1本あたり1時間として500時間。たとえば毎週末3時間リード作りをしたとしても、3年半くらいかかります。毎週末3時間を3年半、材料費は35万円程度。ここまでかけても百戦錬磨の市販品を超えるクオリティには達していないことが多いので、ここからも投資は続きます。コスパ・・・良いでしょうか。リードメイキングにコスパは期待しないほうが良いと思います。
高品質のリードを作るには、高い演奏技術を要する
より良いリードを作るためには、それに相応した演奏技術が必要です。リードメイキング「だけ」を極めて上達するわけではないというのが深いですよね。ある程度のところでリード作りが頭打ちになってきたときは、演奏を磨く方向に持っていくことをおすすめしますが、私の経験則では、演奏技術を磨くためには自分のレベル以上の質の高いリードが必要だと感じます。自作のリードではその感覚を得にくいことが多いので、この段階で一度市販品に戻してみたり、より精度の高いorその人に合うメーキングマシン等を導入することを推奨しています。そこで従来の自作のリードにはない感覚を得て、どうしたら近づけるか考えながらリードを作るという流れが良いですね。
基本的には市販品購入がおすすめ
結論、一般的には市販品を使って頂くほうが技術向上しやすいと思います。リードの自作を「しても良い」かな?という条件はざっくりこんな感じです。
- 練習時間を維持したまま、リードに向き合う時間がしっかり持てる方
- オーボエの専門家をめざす方
自給自足できなくても良い前提で学ぶのは◎
市販品卒業を焦るのでなく、学びとして取り入れることは賛成です。生涯学習のような形でこんなスタンスで学ぶのは逆におすすめです。
- リードの仕組みを学ぶため
- 自分に合う市販リードを見つけるため
- 手先を使う作業でストレス発散
リード作りって本当に大変で、自給自足しようと決めたとたん挫折してしまう方が半数を超えます。なので、必要な方には軽くメーキングがけをした半完成品を手直しするところから練習してみて頂いたり、レッスンのときだけ削る練習をするというゆるふわスタイルでスタートしてみたりと、「ガチレッスン」はあまりしないようにしています。楽器全般の練習でも言えることですが、リードメイキングも「長く続ける」ことも大切ですからね。

