皆さまは、オーボエを練習しよう!といざリードケースを開けたとき、その日に使うリードをどのように選びますか?

機械的にローテーションしているので、ケースを開ける前からどれを吹くか決まっています!

という方は多いと思います。リードショップでも、レッスンでも、複数のリードをローテーションしましょうとお伝えしているので、模範解答のひとつと言えます。

好きなリードが1つしかなくて、使えなくなるまでこの1本だけを吹いています!

という方もいらっしゃると思います。複数のリードを並行するのが苦手だったので、昔は私もそうやって吹いていました。どうやらこの方法だとリードの寿命が短くなるようですね。それと、新しいリードを鳴らすのに時間がかかってしまったり、使っている1本の子の調子の波にかなり左右されるので、ベストの方法ではなかったかな、と今になると思います。でも、気持ちとリードに余裕がないときはこうなってしまいがちですよね!

使っている子たち全員、一度水やりする

植物に水やりをするように、今吹いているスタメン全員、まず最初に水に浸してあげましょう。日々水に少しずつさらしてあげることで、リードが安定してくれます。また、一度はすべてのリードに触れることで、様子に変わりがないか見直すこともできますので、精神的にも良い機会です。

(時間があれば)全部音を出してみる

その日の気候、体調などで、その日にぴったりくるリードがローテーションどおりとは限りません。一度すべてのリードの音を出してみて、リードの声に耳を傾けてみることをおすすめします。毎日その様子を聴いていくと、リードの気持ち(?)がなんとなく分かってきます。それを繰り返しているうちに、そのリードが好むシチュエーションが分かってきて、全部吹かなくても今日はこの子かな?となんとなく予想が立てられるようになってきたり、寿命がくる前の予兆も分かってきて、完全な下り坂となる前に次の準備ができたりします。また、ある材料・チューブ・糸の組み合わせのいわゆる「勝ちパターン」も見えてきて、次にどのように作ろうかイメージができるタイミングもここにあります。

楽器をリードにつけて練習をする前のこの少し面倒な時間ですが、これがすごく大事なので、これから台風シーズンに入り不安定な時期となりますが、ぜひ丁寧に過ごすようにしてみてください☆