オーボエをより親しみやすくカジュアルにしたい、というのが私の願いではありますが、どんなにとっかかりを簡単にしても、オーボエが元々持っている本質・性質は変えられないんですよね。やっぱり、気軽な感じだけでは長く続けにくいと思います。今日は、私自身が感じているジレンマについて、記事にしてみたいと思います。
準備がめんどくさすぎる
フルートみたいに組み立ててすぐフーッと音を出せるような楽器は、ちょっと気分が向いたら組み立て練習を始められます。でもオーボエは?まずリードを湿らせて、楽器を組み立てたら軽く温めて、それからやっと音が出せます。準備には平均10分くらいはかかりますよね。その時間に気持ちが冷めてしまうことも・・・。冷めても仕事だと諦めてそのまま練習しますが、ご趣味の方に取ってはやる気に直結してしまいますね。結構なレベルのやる気がないと、この準備というハードルを超えるのがまず大変。
演奏が難しい
リードのご機嫌でその日の演奏の調子が変わってしまいますが、最初はそれがなんのせいか分かりません。リードを「いつも同じ状態」にすることがとてつもなく難しいことなので、その点もすでにリードのない楽器と土台から違います。気軽に吹きたい方からすると、これもかなりしんどいでしょう。
ランニングコストが高い
最近の記事にも触れていますが、リードは長持ちすることはあっても、ずっと使い続けることはできません。また、なるべく安定したコンディションを維持するためには、コンスタントに新しい物を買い続けなくてはなりません。例えば市販品を月に3本くらい買うと、1万円くらいかかりますよね・・・かといって自作となるとそれ以上の設備投資と時間を割かなくてはならないので、簡単に費用を抑えることができないのです。
解決策は、脱・木製
解決策は、あります。楽器もリードも樹脂のものを使うこと!楽器はクランポンのプロディージュなどの木でない素材のものを使うことで、楽器の準備の「面倒」は最低限になります。さらにリードも樹脂製の「レジェール」や「アンビポリ」「Lnk」といったものを使うことで、水に浸したり開きを作る面倒は激減します。ただしこの運用には問題がひとつあって、樹脂リードは独特の抵抗感と吹奏感があり、葦でできたリードとは違う振動によって癖がついてしまうことがある点から、初級者がいきなり使ことで悪影響がでてしまうリスクもあります。
今回はあえて、オーボエのネガティブなお話をつらつら書いてみました。どうでしょう、それでもオーボエに興味は持てそうですか?少し心の準備を整えた上でレッスンを始めて頂くと、「こんなもんか」と思えるかもしれませんね。

