レッスンというと、初回からずっと実践的な演奏だけをできると思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、当教室はそうではありません。オーボエがはじめての方には組み立ての仕方・お掃除の仕方・片付け方、そしてリードの扱いまでレッスンしますし、オーボエに久しぶりに触れる方・中高生の方も、お取り扱いが正しくできているか確認しています。なぜその必要があるか、詳しくここでご説明していきたいと思います。

正しい組み立て・分解ができないと、楽器が壊れます

オーボエは皆さまが想像される以上に繊細、で似た形のクラリネットを演奏していたような方でも、オーボエのようなキィの多い楽器は取り扱いが難しいようで、キィ曲がりなどがよく起こります。組み立て・分解にも決められた順番があり、握ってはいけない場所や力加減があります。ネットで見ると情報は出てきますが、加減はレッスンでないとお伝えが難しいと思います。初心者の方はもちろん、ご経験のある方でも、一度ぜひ確認をしましょう。

スワブのかけ方で、楽器の未来が変わります

スワブのかけ方が大事なのは、ご存知ですか?水分をしっかり取ろうとかなりの力をこめてスワブを通す方がいらっしゃいますが、それを続けているといつしか楽器の内径が削れて、何年かするとピッチのとれ方に変化がでてきます。それと、スワブの金属部分が楽器の中をガチャガチャと当たると、内径が傷ついてしまいます。これも長期に渡ると楽器に影響すると言われています。これらの普段の習慣はとても大切なことなので、最初からていねいにレクチャーしていくことを心がけています。また、強く引っ張ることでスワブが詰まることもあります。

しかるべきタンポを掃除しないと、修理代金がかさみます

演奏が終わった後に、ペーパーでしっかりと水分を取ったほうが良いトーンホールがあります。それをしないで片付けていると水分がタンポに付いたままとなり、タンポが劣化してしまいます!そうするとタンポ交換が必要になりますが、1箇所何千円とするので、修理代金が高額になってしまうことも。タンポを大切にするためにも、毎日きちんとお掃除することが大切です。

楽器の取り扱いはいいから、もっとオーボエを吹く時間に・・・!

と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、先々ご自身の楽器を手にされた時に誤ったお取り扱いをして破損してしまうことのないよう、先を見据えてレッスンをさせて頂いておりますので、焦らずお受け頂けましたら幸いです(^^)遠回りしているように見えて、この初歩部分のレッスンは一生物の価値があります。