半年くらい前の記事に、オーボエに保険をかけるかどうかというお話があったと思います。それからいろいろと検討を重ねて、私自身はじめてオーボエに保険をかける選択をすることにしました。なぜそうしたのか、詳しくお伝えさせて頂きます!
保険を検討した理由①火災保険でフォローしきれなくなった
私が自宅で管理しているオーボエ数本とイングリッシュホルン。これらを現在の定価で合計すると、火災保険でフォローできる額面を超えてしまいました。じゃあ火災保険の補償額をそれに合わせて上げれば?とも考えましたが、それはしませんでした。理由としては、自宅で盗難に遭うリスクよりも、持ち歩いているときのトラブルが多いと考えたからです。これまで生徒さまの楽器トラブル(おもに盗難)も自宅に強盗が来たケースはなく、ほとんどすべてが電車での移動時です。オーボエを1日に複数持ち歩くことが稀という点を考えると、メインの楽器は火災保険とは別に動産保険をかけるのがベストという結論に至りました。
保険を検討した理由②楽器が年々すさまじく高騰している
10年前と比べると、1.5〜2倍近い高騰ぶりとなると、数年後には私には購入できない価格になっているような気がしました。基本的には購入時価格がベースとなるのですが、保険商品によっては新品調達費が反映されるものがあったと聞いたので、それで安心できるなら良いのではと思いました。しかし残念ながら私が探した中だとその特約がオーボエだと適用外となってしまい、ダメでした(涙)
保険を検討した理由③ビクビクしながら楽器を持ち歩いて活動することがストレスに感じた
昔はそこまで深く考えたことがなかった気がするのですが、ここ数年は楽器を買うごとにビクビクしながら持ち歩いて、とくに初めての場所には神経を使いました。それがちいさなストレスにもなっていて、保険に入ることでこの不安が少しでも払拭できるなら良いなと思いました。この保険の額面とストレスを天秤にかけたとき、「このぐらいなら!」と思えたというのが大きな決め手でした。
保険期間は1年ごとの更新制。ひとまず3年ぐらい?
私が契約した会社の商品の場合は保険期間1年の毎年更新制で、減価償却として更新ごとに補償額が1割ずつ下がっていき、私の楽器の場合だと4年後くらいに補償額がおよそ半額を切ってしまう為、補償額が半額を切らない間を目安に契約しようかな?と思っているところです。
ちなみに、戦争や抗争など、保険適用外の部分も結構あります。第二次世界大戦中、音楽学生が知人にオーボエを託してそのまま行方知れずになっているケースがあったそうですが・・・。世の中どうなるかわからない情勢ではありますが、なにもしないよりは良い!不安な世の中だからこそ安心要素を!という意味で保険は価値があると思いました。
何か具体的な指標があるわけでない個人的な感覚ではありますが、新品価格150万円以上のオーボエをお持ちの方で、当面お買い替えを考えていらっしゃらないのであれば、一度検討されても良いのかなと思います。